会長からの手紙(2021年11月)

第11期、最初の1年を振り返って

国際開発学会の皆様、こんにちは。この間、コロナに関連して様々な経済的、精神的苦境に立たされてきた皆様には心よりお見舞い申し上げます。コロナ禍の中で会長に就任し、いまだに会員の皆さんに対面でご挨拶をさせていただけないことをとても心苦しく思いつつ、Visible, Inclusive, Entertaining の旗印を掲げてどうにか走り出し、あっという間に1年が過ぎました。

この間、オンラインではあるものの、例年と劣らない規模の参加者を経て、春季大会(文教大学)⇒秋季大会(金沢大学)の開催ができていることは、各実行委員長を中心とする開催校のご尽力もさることながら、発表の場をもとめる会員のエネルギーが落ちていないことを示すもので、大いに励まされます。大会運営関係者の皆様には改めて感謝申し上げます。

さて、コロナの「お陰」で常任理事会はオンライン会議が活発化し、学会全体の組織・運営に及ぶ議論が例年以上に深められたことは大きな収穫でした。こうした議論の結果として、私が第11期の会長として掲げたスローガンであるVisible, Inclusive, Entertainingに即して、さまざまな取り組みが少しずつ実を結び始めています。時間の関係で、総会の場でそれを逐一ご紹介する時間がありません。そこで、ここ1年間に執行部が行ってきた新たな取り組みのハイライトを一望できるように、このお手紙を書きました。


Visibilityについては、学会の「顔」であるウェブサイト(と会員管理システム)を全面的にリニューアルしました。会員管理システムについては業者を選定しなおし、 ウェブサイトの更新については学会事務局でタイムリーな更新ができるようWord Pressをつかったシステムを導入しました。申すまでもなく、ウェブサイトは更新の頻度と質によって価値が変わってきます。ようやく基本的な設計ができましたので、ぜひ皆さんからインプットいただき、更新の体制を固めていきたいと思っております。

また、賞選考委員会主導で、日本学術振興会・育志賞への学会推薦を実施しました。育志賞はあらゆる分野の博士課程の大学院生に与えられる国内で最も栄誉ある賞であり、こうした賞への参加は「国際開発」という分野を世に知らしめる重要な回路となります。

さらには、学生会員主導のツイッター発信を11月から開始しました。これは長年の課題である理事選挙の投票率を向上させる一環として選挙管理委員会が主導で行う事業ですが、単なる選挙対策を超えて、広く一般社会に対しても学会が何をしているのかをより visible にしていく新しい試みでもあります。社会への発信という点では、今年初めて外務省主催のグローバルフェスタにも出展し、「国際協力におけるキャリア形成」というセッションを設けて、若いみなさんを中心に100名の参加者を得ることができました。

Inclusive については、若手による開発研究部会(通称:若手部会、旧・院生部会)を新設し、部会の主査には理事会にオブザーバー参加してもらうことで200名以上の学生会員との有機的な連帯を確認するところから始めました。また、学会として5支部、10研究部会の活動を奨励し、地方と執行部の風通しを良くするために各支部長にも理事会にオブザーバー出席してもらうことにしました。若手部会は独自のウェブサイトをつくり、異なる大学に属する学生が交流できる稀有な場として活発に活動しています。

また、学会として初めて申請した科研(国際情報発信強化)が採択され、5年間で合計1400万円程度の予算をもらえることになりました。この予算を用いて、これまで年間2号だった学会誌に英文特集号を追加します。この特集を組むための国際諮問委員会を編成し、アジア各地でのワークショップと執筆者の開拓を始めます。あわせて、日本国内にいる留学生や英語で論文を書いてみたい日本人のために英語論文執筆チュートリアルを実施し、英文校閲などもサポートして学会の英語発信を一層強化してまいります。

くわえて、学会のコロナ対応の一環として、経済的な困窮者や学生への会費減免措置を実施しました。同時に、これまでの紙による申請から電子申請へと移行し、入会手続きを簡略化しました。これらの措置も学会をより開かれたものする試みの一環であると考えます。

Entertaining については、学会誌の魅力を高めるための新たなコンテンツ(座談会)を導入し、来年からはデザインも一新します。学会誌は、学会の学問的な「顔」であり、学会の水準を内外に示す重要な回路でありますが、やはり多くの人に手に取ってもらえるような見栄えとコンテンツが揃っていることは大前提だと思っています。査読論文の応募を奨励して、国際開発分野のゲートキーパーの役割を維持しつつ、書評や討論、実務家による実践報告、座談会など、読み物として楽しめるコンテンツを充実させていきます。

今年から導入した学部生向けの国際開発論文コンテストは、Inclusiveness に貢献する活動としても位置付けています。初年度は10篇の応募があり、幸い、入賞者の選定も終えました。学部生の開拓は未来の開発研究者・実務者を育てるうえで大切な事業であります。今年はいろいろな意味で「試行」の年となりましたが、来年度にはさらに制度の知名度を上げたいと思っています。


こうした一連の変革を持続的なものにするためには、事務局が無理なく稼働できる体制が不可欠です。そこで、11期からは事務局業務を事務局と総務委員会に分離し、事務局には次長としてサポートしてくれる非常勤スタッフを配置し、作業の一部をデジタル化することによって、どなたが事務局長を引き受けても仕事が回るような体制にしつつあります。そうはいっても、今年度の事務局、常任理事の皆様には例年以上の業務負荷がかかったことは否定できません。また、このお手紙では触れることができなかった裏方の地味なルーティンワークを粛々と担ってくださっている皆さんには感謝の言葉もありません。

2021年11月からの任期2年目は、着手済みの変革をさらに定着させつつ、研究と実践の密な関係、地方展開など、ここでご報告できなかった領域に力をいれて、来年はさらによい報告ができるよう努力してまいります。会員の皆様の一層のご支援をお願いする次第です。

2021年11月
第11期会長 佐藤仁(東京大学)

Letter from the President
Reflecting on the First Year as the 11th President




選挙管理委員会からのお知らせ(2021年11月)

選挙管理委員会では、学会の活動や理事および各委員会の役割などについて広く知っていただくための情報発信をしていこうとしています。公募した学生幹事4名が中心となり、委員8名で準備を進めています。ツイッター、YouTube、ナレッジベースで徐々に発信をする予定です。

ツイッターについては、11月1日からついにツイート開始しました。「学会をもっと身近に。国際開発学会(JASID)選挙管理委員会の学生幹事による学会情報発信アカウント。」ということで、アカウント名は「国際開発学会せんかん学生幹事」(@JASID19900207)ですので、是非フォロー等よろしくお願いいたします。

@JASID19900207

選挙管理委員会
委員長・杉田映理(大阪大学)




【会員限定】常任理事会議事録(第219・220回)

第219回常任理事会

  • 日時:2021年8月17日~8月25日
  • 方法:メールによる開催

審議事項

17名の新規入会者が承認された。

報告事項

5名の退会者が報告された。


第220回常任理事会(その1)

※第220回常任理事会は議事多数につき、2日に分けて開催された

  • 日時:2021年9月19日(日曜) 10時00分~12時40分 
  • 方法:オンライン
  • 出席者(敬称略):佐藤、高田、島田、杉田、三重野、松本、池上、志賀、紺野

審議事項

  1. 国際開発論文コンテストについて:
    人材育成委員会の松本委員長より、コンテストの応募及び審査の状況について説明があった。国際開発学会を支える将来の有望な「戦力」を取り込んでいくという観点から、受賞者と様々な形態で関与を継続していくことが重要ではないかとの指摘がなされた。
  2. 選挙管理委員会幹事の企画内容について:
    選挙管理委員会の杉田委員長より、学会選挙を学会員により身近なものとして感じてもらうことを目的とした、選挙管理委員会幹事の企画内容について報告があった。様々な媒体(SNS等)を活用した学会活動内容の発信については、効果を途中で適宜検証しながら進めていく必要があるとの指摘がなされた。
  3. 地方支部・研究部会の設置申請について:
    総務委員会の池上委員長より、2022年度の地方支部および研究部会の設置申請状況について報告があり、当時時点で申請がなされていた支部・部会の設置が承認された。
  4. 入会希望者および退会処分者について:
    志賀事務局長より、20名の入会希望者が紹介され、承認された。また、3年会費未納を理由とする退会処分者56名の提案がなされ、承認された(併せて18名の希望退会者が報告された)。

報告事項

  1. 学会ウェブサイト等の運用状況について:
    広報委員会の高田委員長より、今年に全面リニューアルを行った学会ウェブサイトの運用状況や、メーリングリスト・ニューズレターの運営上の問題点について報告があった。テクニカルな問題点を解決していくためのノウハウの蓄積を含め、持続可能なかたちで運営していくための工夫が必要であるとの指摘がなされた。また、高田委員長からは、ウェブサイトについて今後は魅力あるコンテンツ作りに注力していきたいとの発言があった。
  2. 今後の各種会合の予定について:
    志賀事務局長より、第32回全国大会までの理事会、常任理事会の日程および議事について報告がなされた。事務の簡素化・合理化の観点からはオンラインでの開催が望ましいとの意見があった一方、理事・常任理事が対面で会合することの意義・効果を考えるべきという意見も出された。

第220回常任理事会(その2)

  • 日時:2021年9月26日(日曜) 10時00分~12時45分 
  • 方法:オンライン
  • 出席者(敬称略):佐藤、高田、山田、道中(理事)、三重野、池上、川口、小林、佐野、島田、杉田、志賀、紺野

審議事項

  1. ブックトークセッションについて
    これまで、大会時に開催されてきているブックトークセッションの今後のあり方について、道中理事より説明があった。学会員の研究成果を広く会員に認知してもらうための活動としてブックトークセッションは重要であるという意見が出され、大会での扱い(現在の企画セッションから公式イベントとするか等)や他の学会活動との連携のあり方について、引き続き議論していくこととなった。
  2. 全国大会・春季大会について:
    大会組織委員会の山田委員長より、第32回全国大会の準備状況の説明および今年度の春季大会の実施結果と余剰金の取扱について報告があった。併せて、新型コロナ感染状況下での大会開催方法(全面オンラインか、オンラインと対面方式のハイブリッドか等)の判断指針をどう設定すべきかについても議論された。
  3. 英文学会誌の編集体制について:
    グローバル連携委員会の北村委員長より、英文学会誌の編集体制(編集委員会および諮問委員会を設置する案)について説明がなされ、了承された。
  4. 会費制度の改訂について:
    総務委員会の池上委員長より、70歳以上の会員に対する会費減額制度の創設や、会費未納がない会員への会費請求は毎年4月1日以降に実施することとすることについて提案があり、了承された。
  5. 志賀事務局長より、コロナ禍に起因する経済的困窮を理由とする2022年度の会費減免措置の対象となる会員の申請状況について報告があり、承認された。

報告事項

  • 賞選考委員会の三重野委員長より、今年度の学会賞への応募状況と審査日程について報告があった。併せて、学会賞のあり方について議論がなされ、概して応募数が少ないという現状を変えるために、どういう応募作を求めているかなどを含めた広報を行っていく必要があるという意見が出された。
  • グローバルフェスタへの参加について:
    社会連携委員会の川口委員長より、外務省主催のグローバルフェスタへ学会として参加し、会員の参加を得て「キャリア形成セミナー」と題する企画を実施する予定であるとの報告があった。

第11期・本部事務局
事務局長志賀裕朗(JICA研究所)




選挙管理委員会からのお知らせ(2021年8月)

公募しておりました学生幹事について、下記4名が選考・承認されました。

  • Fanantenana Rianasoa ANDRIARINIAINA(大阪大学大学院 人間科学研究科)
  • 松田華織(神戸大学大学院 国際協力研究科)
  • 藤山美律(University of Sussex, Migration Studies)
  • 神正光 (名古屋大学大学院 国際開発研究科)

選挙管理委員の幹事として活動していきますので、よろしくお願いいたします。

「選挙で私たち会員が選ぶ理事って何?」「委員会や学会組織ってどんなことしているの?」など、選挙管理委員会として今後お伝えしていければと考えています。

選挙管理委員長・杉田映理(大阪大学)




【会員限定】常任理事会議事録(第217・218回)

第217回常任理事会

  • 日時:2021年6月6日(日曜)10時00分~13時00分
  • 方法:オンライン開催
  • 出席者(敬称略):佐藤、高田、山田、池上、川口、小林、佐野、島田、杉田、三重野、松本、志賀、秋保

審議事項

支部・研究部会について

池上総務委員長より、来年度の支部・研究部会の募集につき、これまでのところ研究部会について継続4つ、新規1つの申請があったとの報告があり、理事会に諮ることが承認された。

2022年度会費について

池上総務委員長より、学生会員に対する会費減額措置を来年度も継続すること、途上国/先進国会員という会費区分を撤廃することについて提案があり、承認された。

事業年度と会費年度の分離について

池上総務委員長より、事業年度と会費年度を分離する提案があり、今後も議論を継続していくこととなった。

幹事の追加について

小林研究×実践委員長より、功能会員、狩野会員の幹事就任に関する提案があり、承認された。また、杉田選挙管理委員長より、選挙管理委員会幹事を公募した結果、4名の学生会員から申請があったとの説明があり、4名の幹事就任が承認された。

入会希望者

志賀事務局長より34名の新規入会希望者が紹介され、承認された。また、26名の退会者が報告された。

「人文社会系学協会メーリングリストへのご参加のお願い」への対応について

人文社会系学協会連合連絡会からなされている「人文社会系学協会メーリングリストへの参加のお願い」への対応について志賀事務局長から説明がなされ、審議のうえ、参加の条件や方法について連絡会に改めて確認することとなった。

「ミャンマーにおける人間の安全保障シンポジウム」への協賛依頼への対応について

東京大学主催の「ミャンマーにおける人間の安全保障シンポジウム」への協賛依頼への対応について志賀事務局長から報告があり、承認された。

(報告事項)

宛名不明者一覧

池上総務委員長より、メールアドレス不明者47名について報告があり、不明者の中に常任理事の知っている会員がいる場合、連絡をとって確認していただきたいとの依頼がなされた。

2021年9月末で会費3年未納によって退会処分になる可能性がある会員一覧

池上総務委員長より、9月末で会費3年未納を理由として退会処分になる可能性がある会員が73名いるとの報告があった。

育志賞

三重野賞選考委員長より、育志賞の候補者の選考状況が報告された。

春季大会ポスターセッション表彰の選考

三重野賞選考委員長より、次期春季大会では18件のポスターセッション発表者が予定されており、ビデオセッション形式で全選考委員が評価する方法を採用する旨が報告された。

今年度の学会賞公募

三重野賞選考委員長より、現時点では1件の論文と1件の書籍の応募があったことが報告された。

i-vote選挙管理システム

杉田選挙管理委員長より、選挙管理システム(i-vote)について報告があり、どのような選挙管理システムを採用するかについて今後も検討していくことが説明された。

学会ホームページ改訂

高田広報委員長より、学会ホームページのリニューアルの進捗状況について報告された。

英文学会誌発刊準備

英文学会誌の編集体制の構築や国際諮問委員会の設置にかかる準備状況について報告された。(北村グローバル連携委員長が欠席の為、佐藤会長から報告)


第218回常任理事会

  • 日時:2021年6月30日~7月3日
  • 方法:メールによる開催

審議事項

キム・ソヤン会員がグローバル連携委員会の幹事に就任する案を審議し、理事会に諮ることが承認された。また、7名の新規入会者が承認された。

報告事項

6名の退会者が報告された。

第11期本部事務局長志賀裕朗(JICA研究所)




【会員限定】理事会議事録(第108回)

  • 日時:2021年6月12日11時45分~14時
  • 方法:オンライン開催
  • 出席者:佐藤(会長)、高田、山田(以上、副会長)、池上、川口、北村、小林、佐野、島田、杉田、松本、三重野(以上、常任理事)、伊東、藤掛、小國、萱島、鍋島、佐藤(寛)、岡島、大橋、道中、勝間、澤村、池見、小川、黒田、高橋、山形、(以上、理事)、梅村(以上、支部長)、宮川(学生会員代表)、志賀(事務局長)、秋保(事務局次長)
  • 欠席:岡部、市橋、仲佐、藤山、藤倉、西川(以上、理事)、小池、黒川(以上、支部長)

議題

1)佐藤会長冒頭挨拶

佐藤会長より、林・第22回春季大会実行委員長への大会開催に向けた尽力への御礼が述べられた。また、学会新体制の取り組みについて会長から学会員に対する手紙を発送して説明することを検討しているとの報告があった。

2)第22回春季大会実行委員長からの挨拶

林大会実行委員長から、第22回春季大会はハイブリッド型から全面オンライン型へと開催型式を変更するなどの曲折があったが、無事に253名の登録者を得て無事開催の運びとなったことが報告された。

3)第32回全国大会実行委員長からの挨拶

和田第32回全国大会実行委員長から、金沢大学における第32回全国大会の開催について協力の依頼がなされた。

4)審議事項

(1)幹事の追加について

小林・研究×実践委員長より2名の会員を、杉田選挙管理委員長より4名の学生会員をそれぞれ幹事として、追加したい旨が説明され、承認された。承認された幹事は以下の通り(敬称略)。

研究×実践委員会

  • 狩野剛(ミシガン大学)
  • 功能聡子(ARUN)
選挙管理委員会

  • Fanantenana Rianasoa Andriariniaina(大阪大学大学院人間科学研究科)
  • 松田華織(神戸大学大学院国際協力研究科)
  • 藤山美律(University of Sussex)
  • 神正光(名古屋大学大学院国際開発研究科)

(2)2022年度支部・研究部会について

池上総務委員長より、5月31日が提出〆切であった支部・研究部会の申請について、全ての支部が未提出であること、研究部会については継続4つ、新規1つの申請があったことが報告された。期限内に申請があった5つの研究部会についてはいずれも承認された。ただし、助成額については、来年度の全体予算を検討する際に決定することとした。また、追加申請を実施する旨、報告があった。承認された研究部会は以下の通り(敬称略)。

研究部会名

  • 市場・国家との関わりから考える地域コミュニティ開発(継続・ 3 年目)
  • 代表者:真崎克彦(甲南大学) 副代表者:藍澤淑雄(拓殖大学)
  • アフリカ・アジアにおけるものづくり研究部会 (新規)
  • 代表者:高橋基樹(京都大学) 副代表者:井手上和代(明治学院大学)
  • ODAの歴史と未来 (継続・ 2 年目)
  • 代表者:佐藤仁(東京大学) 副代表者:峯陽一(同志社大学)
  • 開発のレジリエンスとSDGs (継続・2 年目)
  • 代表者:関谷雄一(東京大学) 副代表者:野田真里(茨城大学)
  • 子どもの安全保障への開発アプローチ(継続・ 2 年目)
  • 代表者:勝間靖(早稲田大学) 副代表者:小野道子(東京大学)

(3)2022年度学会費の減免について

池上総務委員長より、2021年度は新型コロナ感染症の影響による状況を鑑み、常勤職についておらず会費滞納をしていない正会員については会費を半額にする減免措置、学生会員については全額免除の措置をとってきた。来年度については正会員、学生会員とも本人から申請があった場合は継続して本措置の対象とする方針であり、定款細則の変更も検討していくとの報告がなされた。

また、正会員(途上国会員)区分(対象者5名)の廃止が提案された。高橋理事から、学生会員の会費減免措置については事務の手間を考慮しつつ対応すべきこと、正会員の減額措置での高齢会員については過去に希望者が少なかったことも勘案し、申請ベースで対応してはどうかとの提案がなされた。

それに対し、池上総務委員長からは、現在70歳以上の会員が約60名おり、一律に30%減免することも検討している旨回答があり、今後総務委員会にて検討していくこととなった。

(4)第23回春季大会について

山田大会組織委員長より、次回春季大会は福岡県立大学に内諾いただいており、6月18日開催を予定しているとの報告がなされ、理事会ではそれを承認した。

(5)優秀ポスター発表賞受賞者について

優秀ポスター発表賞受賞者について:三重野賞選考委員長より、本賞1名・奨励賞2名の合計3名を受賞者として選定する旨の報告がなされた。理事から奨励賞の受賞対象者の1人について、若手奨励を想起させる賞には相応しくないので、別の名称にすべきではないかとの提案がなされた。これに対し三重野委員長からは、内規との関係からすぐに新たな名称の賞を設定することが困難であることと、ポスターセッションの位置づけに関わることなので、今回は、授賞式で奨励賞の趣旨を丁寧に説明することで対応し、別の賞を設けるかどうかについては今後の検討課題としたいとの説明があり、了承された。

5)報告事項

(1)学会誌『国際開発研究』英文特集号の刊行について

北村グローバル連携委員長より理事に対し、編集委員会と国際諮問委員会の委員候補者の推薦の依頼がなされた。

(2)出前講座設置について:

佐野地方展開委員長より、出前講座設置について報告がなされた。

(3)学会HPリニューアルについて

高田広報委員長より、5月に行われたHPのリニューアルについて報告があった。また、4月に実施したアンケ―トの結果、メールでの配信の継続を希望する声が多かったため、今後も現状のまま配信することとなった旨が報告された。

(4)入退会報告

志賀本部事務局長より、34名の入会希望者、26名の退会者について報告があった。また、入会時に2名の推薦者を必須としていることについて、今後もこれを継続していくかどうかを今後議論したい旨が述べられた。これに対して、推薦人制度の廃止については合意するが、何らかの入会審査は行うべきであるとの意見や、会員として守るべき最低限のルール(会費納入等)の遵守を誓約させるべきとの意見が出たため、総務委員会と事務局で検討することとなった。

(5)2021年9月末で3年未納退会になる会員について

池上総務委員長より、3年間会費未納者が56名おり、9月末で退会扱いになることが報告された。また、メールアドレス不明者47名について報告があった。

第11期本部事務局長・志賀裕朗(JICA研究所)




【公告】第12期1号理事候補者選挙(5月9~23日)

国際開発学会 会員のみなさま

選挙管理委員会よりお知らせです。以下のとおり、国際開発学会第12期1号理事候補者選挙を行います。ぜひ投票にご参加頂きますよう、お願い申しあげます。

1. 選挙期間

2023年5月9日(火曜)8:00~23日(火曜)17:00(日本時間)

2. 選挙人と被選挙人

1) 選挙人(選挙の投票ができる者)
2022年12月4日(総会)時点で会員であった者。ただし休会届を出しているものは除く。

2)被選挙人(1号理事候補者選挙)
2023年4月9日(選挙実施日の30日前)に名簿が確定しており、名簿は会員マイページにログインして閲覧・ダウンロード可能です。閲覧の際はパスワードが必要です。なお、この名簿は選挙目的のみに利用し、複製や印刷はお控えください。

3. 実施方法

WEB選挙システムを利用した電子投票となります。

1)選挙開始日の5月9日 午前8:00に「国際開発学会 選挙管理委員会」から下記2通のメールが各会員に送信されます。1通目にWEB選挙システムにアクセスするためのURLが載っています。

  • 【国際開発学会 選挙管理委員会/JASID】理事選挙システムログインIDの通知 (1/2)
  • 【国際開発学会 選挙管理委員会/JASID】理事選挙システムログインPWの通知 (2/2)

2) WEB選挙システムの操作方法は以下をご参照下さい。
【理事選挙システム操作マニュアルPDF(日英)】

【理事選挙システム How to 動画 (YouTube)日本語版】

【How to use the web election system (YouTube) English version】

4. 選挙期間中のヘルプデスク

選挙期間中(5月9日~23日)、選挙管理委員によるヘルプデスクを設置します。問題等ありましたら下記の選挙管理委員会専用メールアドレスまでお問合せ下さい。技術的なことは、WEBシステムの契約先に選挙管理委員より問い合わせますので、1日ほどお時間を頂くことがあります。ご了承ください。

  • election11 [at] (* [at] の部分を@に修正してご使用ください)

5. 開票および結果報告

1) 開票日時
2023年5月23日18時00分

2) 開票結果の会員報告日時
2023年8月1日付発行予定のニューズレター(Vol. 34 No.3)

6. 次期理事の任期

今年の総会(秋の全国研究大会)から3年間(3年後の総会まで)

資料

【国際開発学会 第12期1号理事選挙についての専用HP】

【国際開発学会の1号理事選挙に関する基礎知識「選挙のいろは」】


本件にかんするお問い合わせ先

国際開発学会・選挙管理委員会
委員長・杉田映理

  • election11 [at] (* [at] の部分を@に修正してご使用ください)



【重要】2024年度・休会申請受付(9月17日締切)

本学会では2023年度より休会制度を導入し、連続して最大4年間休会することが可能となっています。

休会期間中は会員サービスが休止となり、学会誌やMLの送付停止、大会での応募や発表ができません。また、理事候補者選挙の被選挙権および投票権も停止されます。

休会制度については以下のサイトをご覧ください。

休会制度


対象者

  • 名誉会員を除く全会員種別が対象
  • 2022年度および2023年度の会費支払いが完了している会員

申請期間

2023年8月15日(火曜)~9月17日(日曜)*締切厳守

申請方法

以下の申請フォームより手続きをお願いいたします。

[JASID_ FY2024] 休会申請フォーム/
Application for Recess
※回答期限:2023年9月17日(日曜)*締切厳守

申請後の流れ

締切後、本部事務局で申請内容を精査して常任理事会での承認を得たのち、結果について10月中旬以降にご連絡します。


本件にかんするお問い合わせ先

国際開発学会・本部事務局
申請に際してご不明な点等がございましたら、本部事務局までお問い合わせください。




Q : 休会制度はありますか?

Answer

A:2023年度より休会制度を導入することになりました。

会費の未納がない会員に限り制度をご利用いただけます。

連続して最大4年間休会することが可能となります。

詳細は、以下のページをご覧ください。

申請受付時期になりましたら、メーリングリストにて告知いたします。


本件にかんするお問い合わせ先

国際開発学会・本部事務局




【公告】第12期1号理事候補選挙

以下のとおり、国際開発学会第12期1号理事候補者選挙を行います。

  • 選挙期間: 2023年5月9日(火曜)8:00 ~23日(火曜)17:00(日本時間)
  • 実施方法:電子投票(会員サイトにログインし、理事候補者選挙専用ウェブページにて実施)
  • 選挙人(選挙の投票ができる者):2022年12月4日(総会)時点で会員であった者
  • 1号理事候補者選挙の被選挙人名簿の確定日:2023年4月9日(選挙実施日の30日前)
  • 開票日時:2023年5月23日18時00分
  • 開票結果の報告日時:2023年8月1日付発行予定のニューズレター(Vol. 34 No.3)

詳細につきましては、JASIDウェブサイト()やメーリングリスト等を通して、追ってご連絡いたします。なお、従来は1月に選挙公示のハガキを郵送して上記についてご連絡しておりましたが、本メールにて代替させて頂きますので、何卒ご了承ください。

ご質問、ご不明な点は、選挙管理委員会専用メールまでご連絡ください。

どうぞよろしくお願い致します。

2023年1月吉日
選挙管理委員会 委員長
杉田映理


本件にかんするお問い合わせ先

国際開発学会・選挙管理委員会

  • election11 [at] (* [at] の部分を@に修正してご使用ください)



せんかんYouTubeインタビュー動画:川口純・社会連携委員長を公開

学会の各委員会の活動や理事の役割などについて広く知って頂ければと、選挙管理委員会の若手幹事が中心となって動画を作成しています。

このたび、川口純 社会連携委員会委員長のインタビュー動画を公開しました。学会ホームページのトップページをスクロールしていくと、中盤あたりに「せんかん YouTube」のバナーがありますので、クリックして下さい。

学会ホームページ

社会連携委員会・委員長・川口純先生 – YouTube

社会連携委員会のページにも掲載されていますので、ぜひご覧下さい。

社会連携委員会 – JASID Official Site

インタビュアーは、選挙管理委員会幹事の藤山美律会員です。日本語字幕機能をつけており、英語の字幕も近日中に公開予定です。

また、選挙管理委員会幹事がツイッターもやっていますので、ぜひフォローお願いします。
「国際開発学会せんかん学生幹事」(@JASID19900207)


本件にかんするお問い合わせ先

国際開発学会・選挙管理委員会

  • election11 [at] (* [at] の部分を@に修正してご使用ください)



せんかんYouTube「佐藤仁会長のインタビュー動画」公開

学会の各委員会の活動や理事の役割などについて広く知って頂ければと、選挙管理委員会の若手幹事が中心となって動画を作成しています。
このたび、佐藤仁会長のインタビュー動画を公開しました。
インタビュアーは、選挙管理委員会幹事の藤山美律会員です。日本語字幕機能をつけており、英語の字幕も近日中に公開予定です。

第11期・国際開発学会会長・佐藤仁先生 – YouTube

選挙管理委員会のページにも掲載されていますので、ぜひご覧下さい。

また、選挙管理委員会幹事がツイッターもやっていますので、ぜひフォローお願いします。
「国際開発学会せんかん学生幹事」(@JASID19900207)


本件にかんするお問い合わせ先

国際開発学会・選挙管理委員会

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コンゴ・セミナー(10月9日)

紛争影響地域において平和構築を実現するためには、抑圧と暴力によって築き上げられた紛争主体間の利害構造を解体し、市民の生命と人権が守られる社会へと転換することが必要です。しかしながら、国連を中心とする国際社会が実施する平和構築策はときに、紛争主体間の利害構造を維持したまま「非武装化」のみを目指し、脆弱な土台の上に平和と安全を築こうとすることによって、社会の中に支配的な権力構造と暴力を残存させています。

武装勢力が紛争に勝利して政権を奪取したり、不正選挙によって民主主義が損なわれたりするなかで、それでもなお正義、平和、繁栄をめざす国づくりへと転換するためには、市民の生命と人権の尊重を第一義におく市民 社会のリーダーシップを平和構築の中核に据える必要があります。しかし、長年の直接的暴力と構造的暴力にさらされてきた紛争影響地域において、市民社会が主体性を持ち、平和構築の中核を担うことは容易ではありません。

本セミナーでは、コンゴ民主共和国のキサンガニ大学からアルフォンス・マインド教授を講師にお招きし、アフリカの紛争影響地域における市民社会のリーダーシップの貴重な事例として、2018年にノーベル平和賞を受賞したデニ・ムクウェゲ医師の活動とその広がりについてご講演いただきます。そのうえで、中央政府が抑圧と暴力による支配に拘泥し続ける紛争影響国において、市民の生命と人権の尊重を第一義におく市民社会のリーダーシップが、平和構築の実現に向けて果たす役割を議論します。


セミナー概要

  • 日時:10月9日(土曜)18:00-20:00(日本時間)
  • 参加費:無料
  • 言語:日本語、フランス語 (日仏通訳あり)
  • 形式:オンライン(Zoom webinar)
    ※当日使用するZoomのリンクは、イベント開催前日までにご連絡いたします。
    ご参加には、パソコン、スマホ、タブレットのいずれかが必要です。
  • 主催:特定非営利活動法人RITA-Congo
  • 共催:東京大学未来ビジョン研究センターSDGs協創研究ユニット/三菱財団助成研究「コンゴの紛争資源問題と性暴力に対する先進国の責任」

プログラム(予定)

・開会あいさつ:華井和代(東京大学講師/RITA-Congo共同代表)
・基調講演:アルフォンス・マインド(コンゴ・キサンガニ大学教授)
・コメント:ジャン-クロード・マスワナ(立命館大学教授/RITA-Congoアドバイザー)
・質疑応答
※司会:鈴木千花(立命館アジア太平洋大学学生/RITA-Congoユース)

参加申し込み

※参加登録締め切り:10月7日(木曜)24時


本件にかんするお問い合わせ先

RITA-Congo事務局 

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【公募】選挙管理委員会幹事(学生会員)

国際開発学会・学生会員のみなさま

去年の12月より、新しく第11期執行部が組織されました。今期の選挙管理委員会の活動として、学会理事の仕事および理事選挙の仕組みについての広報活動を担うメンバーを、学生会員から公募したいと思います。

「学会運営は敷居が高そう」と思っている学生の方が多いと思いますが、委員会の幹事となって、若者の発想で楽しく本学会運営のことや選挙について広報の企画・発信をして下さる方を募集します。Diversityがあった方がいいので、地方の学生、留学生の方も奮ってご応募下さい。

(参考)

募集ポジション:

国際開発学会第11期 選挙管理委員会幹事

仕事の内容:

国際開発学会における理事選挙の仕組みおよび理事の役割等のvisibility を上げるための、広報の企画、発信

任期:

2021年6月~2023年5月(次回の理事選挙開票終了時まで)

資格要件:
  • 国際開発学会の会員であり、2021年度中は学生会員であることが見込まれる方(それ以降は学生会員でなくなる見込みでも問題ありません)
  • SNSや動画作成に強いことが望ましい
募集人数:

若干名

募集期間:

2021年5月17日(月)~31日(月)まで

報酬:
  • 申し訳ありませんが、選挙管理委員会の他のメンバー同様にボランティアベースです
  • 学会の運営について知見が得られ、理事インタビュー等を通じて学会内の人脈が広がると思われます
  • 委員会等で出張が必要になる場合の交通費や、広報資材作成の実費は支給します
応募方法:

メールに下記を記載し、「件名:国際開発学会 選挙管理委員会 応募」として送信してください
①氏名
②所属先(大学・専攻)
③学年
④連絡先:メールアドレスと電話番号
⑤ひとこと(何でも)

メール送付先:

大阪大学人間科学研究科 杉田映理(第11期選挙管理委員長)
ellisugita (a) (*アットマーク部分を修正してご使用ください)

選考・委嘱:

選挙管理委員会にて選考し、結果は6月中旬までにメールにてお知らせします。常任理事会の承認を得て会長より委嘱されます。


選挙管理委員会
  • 委員長:杉田映理(大阪大学)
  • 委員:岡部恭宜(東北大学)・仲佐保(シェア=国際保健協力市民の会)・鍋島孝子(北海道大学)