シンポジウム「広島原爆ドームの世界遺産登録と1F廃炉の将来像を考える」(11/14)

早稲田大学ふくしま広野未来創造リサーチセンター・シンポジウム「広島原爆ドームの世界遺産登録と1F廃炉の将来像を考える」

1. シンポジウムの背景と目的

早稲田大学は、2017年5月25日、早稲田大学ふくしま広野未来創造リサーチセンターを設置し、長期的かつ広域的観点から福島復興について調査研究をしてきました。この5年間の研究活動や地域社会との「対話の場」の展開を踏まえ、2021年1月24日の第7回ふくしま学(楽)会、同年7月8日の創造的復興研究会や同年7月25日の第8回ふくしま学(楽)会において、福島浜通り地域の参加者から、1Fを事故遺構として保存し、2050年に原子力災害からの福島復興の象徴として1Fの世界遺産(文化遺産)登録を行うことが提案されました。

早稲田大学ふくしま広野未来創造リサーチセンターは、1F世界遺産登録には、地域社会や地元自治体だけでなく、廃炉関係者も含めた大きな社会変革が必要であり、大変困難で長い道のりであると考えます。しかし、福島浜通りの皆さんから、1F世界遺産登録が提案されたことは、社会イノベーションへ向けた重要な第一歩であると考えます。また、チェルノブイリ原発事故から35年を迎えたウクライナ政府・文化情報政策省も、チェルノブイリ原発の世界遺産登録を推進する意向であることが報じられ、事故から10年が経過した1Fの将来像が国際的に再び注目されています。

かかる状況を踏まえ、早稲田大学ふくしま広野未来創造リサーチセンターは、2050年に原子力災害からの福島復興の象徴として1F世界遺産(文化遺産)登録を行うことを社会目標として掲げ、調査研究を開始します。その最初の取り組みとして、シンポジウム「広島原爆ドームの世界遺産登録と1F廃炉の将来像を考える」を、2021年11月14日(日曜)午後に開催します。多くの皆さんの参加を呼びかけます。

2. シンポジウムの概要

  • 主催:早稲田大学ふくしま広野未来創造リサーチセンター
  • 後援:早稲田大学アジア太平洋研究センター(WIAPS)、早稲田大学環境総合研究センター(WERI)
  • 開催時期:2021年11月14日(日曜)13:00‐17:00
  • 開催方法:オンライン(Zoom Webinar)+ふたば未来学園会場(予)のハイブリッド方法
  • 申込方法:以下のサイトからお申込みください。
    register/WN_j0oKJY2eTUy5Hhgci0O6Iw

プログラム

総合司会:阿部加奈子(福島県広野町役場係長)

開会挨拶 13:00-13:10
友成真一(早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科長、環境総合研究センター所長)

基調講演 13:10-14:10
原田 浩(元広島市国際平和担当理事兼広島平和記念資料館・館長、広島市ピースツーリズム推進懇談会・座長)

パネル・ディスカッション

第1部 14:20-15:30
「広島原爆ドームの世界遺産登録と広島市ピースツーリズムについて」

  • 司会:松岡俊二(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科・教授)
  • 多賀俊介(廣島・ヒロシマ・広島を歩いて考える会・代表)
  • 菊楽忍(広島平和記念資料館・学芸課職員)
  • 高橋洋充(福島県立福島東高校・教諭、福島県浪江町)
  • 除本理史(大阪市立大学大学院経営学研究科・教授)
  • 高原耕平(ひょうご震災記念21世紀研究機構人と防災未来センター・主任研究員)
  • 小磯匡大(ふたば未来学園高等学校・教諭)
  • ふたば未来学園:高校2年生

<休憩>15:30-15:40

第2部 15:40-16:50
「1F廃炉の将来像と1F世界遺産登録の目的や推進のあり方について」

  • 司会:崎田裕子(NPO法人・持続可能な社会をつくる元気ネット・前理事長)
  • 遠藤秀文(株式会社ふたば・社長(技術士)、福島県富岡町)
  • 吉田恵美子(NPO 法人・ザ・ピープル・理事長、福島県いわき市)
  • 高垣慶太(早稲田大学社会科学部1年、Hihukushoラジオ(旧広島陸軍被服支厰・保存活動の市民組織))
  • 洪恒夫(東京大学総合研究博物館・特任教授)
  • 林 裕文(ふたば未来学園高等学校・教諭)
  • ふたば未来学園:高校2年生

閉会挨拶 16:50-17:00
松岡俊二(早稲田大学 ふくしま広野未来創造リサーチセンター長)


本件にかんするお問い合わせ先

早稲田大学レジリエンス研究所(WRRI)

http://matsuoka311/