ウェビナー「アフガニスタン女性 を取り巻く状況を多面的に考える」(10月19日)

タリバンが権力を掌握したアフガニスタンでは、「女性の権利が守られるか」が 国際社会の関心を集めています。タリバンは、女性の権利を「シャリーア(イスラム法)の範囲内で尊重する」と 表明しましたが、女性への権利侵害の事例がメディアでは大きく報道されています。

その一方で、女性の就労が認められ、NGOなどによる女性を対象とする識字教室 の活動が再開されるといった事例も報告されています。いったい、私たちは現地の状況をどう考えればよいのでしょうか?そもそも、アフガニスタンでの女性への人権抑圧は、「タリバンが悪い」とだけ 理解すればよいものなのでしょうか?

20年前のアフガニスタン攻撃では「タリバンから女性を解放する」ことが軍事攻 撃の正当化に使われました。しかし、問題はそんなに単純だったのでしょうか?このイベントでは、お二人の登壇者を招いて、以下のような多角的な視点から考えていきたいと思います。

アフガニスタンの現場から:

農村部での女性を中心とした識字教室をJVCから引き継いで実施しているYour Voice Organization(YVO)副代表のアブドゥル・ワハーブさん(※ワハーブさんのお話には逐次通訳が付きます。)

  • 女子教育の現状や、識字教室を通じた地域の人びとの意識の変化について
  • タリバンの権力掌握以降は、活動を一時停止、その後交渉により活動再開の許 可が出ましたが、タリバンとの話し合いの様子について
アフガニスタンのジェンダーに基づく暴力について研究者の視点から:

現地の女性団体RAWA(アフガニスタン女性革命協会)を支援している清末愛砂さん

  • 現地の女性を取り巻く状況について歴史的な背景や変遷について
  • 現地の状況の多様性・多面性、タリバン権力掌握以降の状況をどう考えるか

皆さまのご参加をお待ちしております!


開催概要

  • 日時:2021年10月19日(火曜)20:00-21:30(*その後、お残りいただける方と22:00まで質疑応答を継続いたします)
  • 参加費:無料(よろしければ、ぜひ寄付チケットを通じてのご支援をお願いします。登壇者のアブドゥル・ワハーブさんの団体(YVO)への支援となります。なお、寄付領収書は発行できません。ご了承ください。)
  • 登壇者:
    アブドゥル・ワハーブさん
    医師。1974年、アフガニスタン東部ナンガルハル県出身。4歳の時に旧ソ連がア フガニスタンに侵攻し、公務員だった父親が逮捕され今も行方不明のまま。叔父 家族とパキスタンに難民として移り住むが、祖国アフガニスタンに戻りカブール 医科大学を卒業。NGOの地域保健トレーナーの経験を経て2006年にJVCに参加、地 域保健の活動を担う。2019年のYour Voice Organization(YVO)設立後は副代表 を務め、識字教室を中心とする地域教育活動を統括。
    清末愛砂(きよすえ・あいさ)さん
    室蘭工業大学大学院教授。専門は憲法学、家族法、アフガニスタンのジェンダー に基づく暴力。RAWAと連帯する会共同代表。著書に「ペンとミシンとヴァイオリン-アフガン難民の抵抗と民主化への道」 (寿郎社、2020年)、「平和とジェンダー正義を求めて-アフガニスタンに希望 の灯火を」(耕文社、2019年、共編著)、『自衛隊の存在をどう受けとめるか』 (現代人文社、2018年、共編著)、他多数。加藤真希(かとう・まき)さん(通訳)
    一般社団法人平和村ユナイテッド(Peace Village United)理事
    元JVCアフガニスタン事業担当職員

参加申し込み

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画面上部の「マイチケット」リンクより、イベントの参加ボタンが表示されます。そちらをクリックし、zoomウェビナーにご参加ください。


本件にかんするお問い合わせ先

日本国際ボランティアセンター(JVC)・今井