新刊案内:『争わない社会ー「開かれた依存関係」をつくる』(NHKブックス)
会長の佐藤仁です。常日頃、学会へのご支援に感謝申し上げます。
本日は私事で恐縮ですが、拙著『争わない社会』刊行のお知らせをさせてくだい。
この本は近代社会が重視してきた自立や競争を根本から問い直し、その陰で悪者扱いされてきた「依存」の価値を再評価する本です。
学会員の皆さんにとって関心のある対外援助も、「新しい依存先をつくる行為」として総括してみました。目次は下記の通りです。ぜひ各方面からご批判いただければと思います。
なお、6月10日の秋田における春季大会では午後1のセッション時間帯の一部で書籍販売ブースにて著者割、落款付きで著者本人が手売りを行います(数量限定)。
ご関心ある方は、ぜひブースにお運びください。
目次
序章 争わないための依存
Ⅰ部 発展の遠心力――「自立した個人」を育てる
第1章 競争原理――規格化される人々
第2章 社会分業――特技を社会に役立たせる
第3章 対外援助――与えて生まれる依存関係
Ⅱ部 支配の求心力――特権はいかに集中するか
第4章 適者生存――格差を正当化する知
第5章 私的所有――自然をめぐる人間同士の争い
第6章 独裁権力――依存関係を閉じる言葉
Ⅲ部 依存の想像力――頼れる「中間」を取り戻す
第7章 帰属意識――踏みとどまって発言する
第8章 中間集団――身近な依存先を開く
第9章 依存史観――歴史の土を耕す
本件にかんするお問い合わせ先
佐藤仁
- satoj709 [at] gmail.com(* [at] の部分を@に修正してご使用ください)