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NL36巻1号 [2025.02]

『社会課題解決のための開発とイノベーション』研究部会(2025年2月)

『社会課題解決のための開発とイノベーション』研究部会

Innovation and Development for Solving Social Problems

代表者:新海 尚子/ Naoko Shinkai(津田塾大学)

  • 副代表:Pei-Hsin, Hsu(National Taiwan University)

社会課題のなかには、グローバル社会に共通にみられ、また何十年も続いているものがある。一方、最近新たに登場した社会課題もある。

最初に述べたような社会課題は、大きく次の2つに分類される。

1つは、課題として存在はしているが、理解されない、また気づかれずにあるもの、もう1つは、存在していることは認識されており、その解決法も議論され、また適用されているが、さまざまな理由から引き続き社会に存在している課題、たとえば、気候変動やジェンダー不平等といった課題がある。 これらをタイプ 1 、タイプ2と呼ぶことにする。

2番目に挙げた最近登場した新たな課題については、 Covid-19 によって生じている不平等、また『 個人化 』などが挙げられ、ここではタイプ3と呼ぶことにする。これらのタイプ2、タイプ3の社会課題については、新しい、またイノベーションに基づくアプローチが必要であろう。

社会課題解決のためには、アカデミア、市民、国際的なまた国内政府、NGOs、企業といったさまざまなアクターがおり、彼らの役割はその課題によって異なるであろう。また、解決に導くリーディングセクターも違うだろうし、その課題解決プロセスも多様であろう。社会課題が複雑化している際は、学際的な方法が適していると思われる。

本研究では、イノベーションに基づくアプローチが必要となるような、タイプ2、タイプ3といった社会課題解決のためのアクティビティ、プロジェクト、サービスを発展途上国および日本において吟味する。また、イノベーションに基づくアプローチや解決法における本質的な要素やボトルネックを明らかにし、政策的な提言を導くことをめざす。


『社会課題解決のための開発とイノベーション』研究部会
新海 尚子/ Naoko Shinkai(津田塾大学)

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