お知らせ : SRIDジャーナル第30号発行のご案内
SRIDジャーナル第30号発行のご案内
(アクセス:https://www.sridonline.org/j/)
国際開発学会の皆様
「SRIDジャーナル」は、国際開発のあり方、進め方について、斬新で知的、時に実験的な考えやアイディアを、ブログのような自由な形で、世界に向けて発信していこうとするものです。学術論文集を目指したものではなく、SRID会員と友人達のアイディアを広く提供することが一番大きな目的です。内容は論説、提言、書評、エッセイ、フォーラムなど多岐にわたります。日本と世界の識者の間で共有していただければ望外の喜びです。この趣旨に共感される読者からの投稿も歓迎いたします。年に2回という限られた発行ではありますが、人々の心に共感と明日への希望を与えられるように、努力して行きたいと思います。
さて、第30号となる今号は、こうしたSRIDジャーナルの中でも、構成面で明確に異例の号となっています。掲載しているのは、編集委員会による長文の巻頭言と、過去に本誌に掲載された論考の中から選定した20編の再掲論考のみであり、通常号で収録してきたエッセイや報告、書評等の読み物は、今回はあえて収めていません。このような構成を選んだ背景には、編集委員会として共有してきた問題意識があります。国際開発の分野に限らず、私たちが向き合っている世界の状況そのものが、これまでの前提や整理の仕方では捉えきれなくなりつつあるという感覚です。複数の課題や危機が同時に進行し、相互に影響し合うなかで、単純な二分法や直線的な 解決策では対応できない局面が増えていることを、多くの読者も実感されているのではないでしょうか。
今号の巻頭言は、こうした状況認識を踏まえ、編集委員会としての考えをあらためて整理し、通常の巻頭エッセイの2~3倍の分量で、あえて丁寧に、重ね書きするように提示しています。まずはこの巻頭言を最初から最後まで通して読んでいただくことを、読者の皆さまにお願いしたいと思います。続く20編の再掲論考は、単なる「過去の代表作集」ではありません。編集委員会は、これらを巻頭言で示した問題意識を多角的に読み解くための論点群として再配置しました。それぞれの論考は執筆時期も背景も異なりますが、あらためて読み直すことで、現在私たちが直面している状況に対する思考の足場を、読者一人ひとりが自らの現場に引き取って再構築でき るはずだと考えています。
なお、今号で展開されている議論は、2月に開催予定のSRIDフォーラムへと連なるものでもあります。本号を熟読し、巻頭言と再掲論考の往復を通じて「知のアンサンブル」に触れたうえでフォーラムにご参加いただくことで、議論を受け止めるための準備がより確かなものになることを、編集委員会として期待しています。第30号は、読みやすさや多様な話題の提示よりも、考えるための密度を重視した号です。本誌を手に取ってくださった読者が、それぞれの立場や経験に引き寄せながら、この号を「使って」くださることを願っています。
国際開発研究者協会(SRID)
SRIDジャーナル編集委員会
(SRIDジャーナル第30号 アクセス:https://www.sridonline.org/j/)
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福田(yfoecf78[at]gmail.com)
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