第3回SRID懇談会「Knowledge Bankとしての世界銀行:リサーチを通じてグローバルスケールのインパクトを引き起こす」11月21日開催(会員・一般)
今年度第3回目のSRID懇談会(Zoom開催・無料)には、元世界銀行主席都市専門官でSRID会員(キャリア開発事業運営委員長)の鈴木博明氏をお迎えします。
鈴木氏は、海外経済協力基金(現JICA)と世界銀行で、開発プロジェクト融資及び調査研究に長年携わった後、現在は交通と土地の一体的な都市開発をテーマに、コンサルタントとして活躍されています。
概要
- テーマ:「Knowledge Bankとしての世界銀行:リサーチを通じてグローバルスケールのインパクトを引き起こす」
- 講師:鈴木博明氏
- 日時:日本時間2023年11月21日(火曜)20:00~22:00(講演約70分/Q&A約50分)
- Zoom開催・無料
- 定員:100名
申込書フォームURL:
https://forms.gle/6EKdNEYrPvk9anfN7
参加申込はSRID会員(有料会員)優先で受け付け、残る定員の枠内で先着順に非会員の申込を受け付けます。同一人からの複数回申込はお控え下さい。
講師による発表要旨
多くの低所得国が中進国へ移行し、それらの国々への民間投融資が増加する中で、開発資金のギャップ・フィリングという意味での世界銀行の伝統的な役割は低下しつつあります。一方、経済力をつけた中進国は、プロジェクトファイナンスだけではなく、気候変動対策等の新たな課題に関するKnowledge Baseでの支援を求めています。そのような状況下、グローバルなスケールで大きなインパクトを与えることができるリサーチがますます重要となってきています。
本懇談会では、世界銀行がリサーチを行なった公共交通指向型開発(Transit-Oriented Development/TOD)戦略が、インドと中国の都市開発政策やプロジェクトで採用されるまでの経緯を分析します。そして、そのようなリサーチをいかに発掘・実施し、その結果を政策やプロジェクトにいかに反映させていくかを検討・議論します。また、そのようなリサーチが、日本にとってもメリットがあることや、国際開発金融機関の日本人職員のキャリア形成にも役に立つことについても言及します。
講師略歴
海外経済協力基金(現JICA, 1975-1986)と 世界銀行(1986-2013)で開発融資及び調査研究(国営企業改革、インフラストラクチャー及び都市開発)に携わる。世界銀行退職後、東京大学大学院等で講義を行うと共に、世界銀行やADB等のコンサルタントとして、交通と土地の一体的な都市開発に関する調査研究に従事。横浜市立大学国際関係課程、MITスローン経営大学院、仏カーン大学仏語課程卒業。著書に Eco2 Cities; Transforming Cities with Transit; Financing Transit-Oriented Development with Land Values:グローバル時代のアジア都市論、世界銀行ダイアリ―等がある。
本件にかんするお問い合わせ先
SRID懇談会担当幹事
小林文彦
- fkobayashi167 [at] gmail.com(* [at] の部分を@に修正してご使用ください)
SRID IDPCのご案内
SRIDは、2024年1月13日(土曜)と20日(土曜)にアジア開発銀行、欧州復興開発銀行、世界銀行のご協力を得て、国際開発金融機関に関するInternational Development Professional Course (IDPC) を実施いたします。
IDPCの概要については、https://www.sridonline.org/CDP_IDPC_on_MDB_Program_V5.pdf
を、申込書についてはhttps://www.sridonline.org/CDP_IDPC_Application_Form.pdf
をご参照ください。鈴木博明氏に加え前回の懇談会の登壇者小寺清氏、懇談会の司会者小林文彦氏も講師として参加いたします。
SRIDのご紹介
国際開発研究者協会(SRID: Society of Researchers for International Development)は、国際開発問題にたずさわり、あるいは研究において情熱を傾けている人が、相互の親睦をはかり、たがいに開発研究者として創造力あふれた活動をするために、励まし、協力し、啓発しあうことを目的として、1974年に設立された任意団体です。ホームページのアクセス先は https://sridonline.org です。
SRIDでは新規会員を募集しています。興味のある方は「入会のお誘い」をhttps://www.sridonline.org/SRID_Flyer_2022.pdf
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