1. HOME
  2. ブログ
  3. ニューズレター
  4. NL36巻2号 [2025.08]
  5. 『ICTと国際開発(ICT4D)』研究部会(2025年7月)
WHAT'S NEW

Recent Updates

NL36巻2号 [2025.08]

『ICTと国際開発(ICT4D)』研究部会(2025年7月)

ICTと国際開発(ICT4D)

活動報告

2025年6月 春季大会

  • テーマ:人間の安全保障とデジタル化:国際開発におけるデジタル化の事例および提言
  • 参加人数:約20名
  • 概要:デジタル技術と人間の安全保障に関するラウンドテーブルをJICA緒方研究所と共同で開催予定。
  • 発表者:(登壇順)内藤智之(神戸情報大学院大学)、宮下良介(JICA ガバナンス・平和構築部)、梶野真由奈(JICA 緒方研究所)、狩野剛(金沢工業大学)、福原一郎(JICA 情報システム部)、宮原千絵(お茶の水女子大学)、竹内海人(JICA 緒方研究所)
  • セッションの総括:本ラウンドテーブルは、人間の安全保障とデジタル化という、両分野ともに国際開発の文脈において比較的新しい側面でありながらも、時代の潮流から国や地域を問わず必然的に様々な場面で交差してきているテーマをあえて野心的に取り上げたJICA 緒方研究所が、昨年度に設置した研究会の結果概要を公開し、国際開発学会メンバーの皆様から多角的に御意見・御指摘を賜ることを主たる目的として企画したセッションであった。当該目的は、ご多忙な中でも事前に丁寧に研究会資料を精読いただいた両コメンテーターからの素晴らしい御意見・御指摘、およびフロア参加者からも示唆に富む貴重な御意見・御指摘を賜ることが出来、企画の思惑通りに達成することが出来た、と企画したグループ一同は率直に感じている。今回の御意見・御指摘を踏まえ、当該研究会で明らかになった点をさらに深堀りし、可能な限り国際開発学会に関連する何らかの将来機会において、進化した研究結果を公開共有し、新たな知見として広く開発関係者に還元することを目指したい。

2025年3月 研究会(話題提供者:藤山 真由美(NTCインターナショナル))

ブルキナファソにおける国内避難民向けのID支援を通じた現状と課題に関してJICAプロジェクトでの報告を中心に共有があった。参加者もICT関連の技術的な会員から、難民支援を専門とする会員まで幅広く参加があり、質問も技術的なものから社会的なものまで幅広く議論が行われた。特に、データを貯めることと、それを悪用されるリスクについて多くの議論があった。

2024年12月 研究会(話題提供者:畠山勝太(都留文科大学))

教育経済学者によるEdTech関連の潮流というテーマで、UNESCOのGlobal Education Monitoring Reportを中心に解説。客観的なデータに裏付けされたEdTechの実情をシェアいただくことで、参加者からの具体的かつ積極的な質問がなされていた。

2024年8月 研究会(話題提供者:坂根宏治(JICA))

Peacebuilders meet ICT Front-Runners「ICTは平和構築に寄与できるのか?」をトピックに、研究部会に限らず学会員全体に告知する形での研究会を開催。研究会以外からも17名の参加申し込みがあった。軍事へのICT活用という負の面に加えて、平和構築へのICT活用という正の面、この両方のリスクや可能性について活発に議論が行われた。


『ICTと国際開発(ICT4D)』研究部会
代表:狩野 剛(金沢工業大学)

関連記事

インタビュー