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開催案内:第3回「開発途上国における働きかたの質に関する研究部会」開催のお知らせ 2025年5月22日開催(会員・一般)

このたび、「開発途上国における働きかたの質に関する研究部会」の第3回研究会を下記の通り開催いたします。ぜひご参加いただけますと幸いです。なお、今回はJICA緒方貞子平和開発研究所と共催にて行います。

◆ 第3回研究会 開催概要 ◆
日時:2025年5月22日(木)15:00~
タイトル:「アフリカにおける零細企業のインフォーマリティとダイナミズム:従来の政策は正しかったのか?」
開催方法:ハイブリッド(対面およびZoomによるオンライン配信)
開催場所:新宿区市谷本村町 10-5 JICA緒方貞子平和開発研究所 2階大会議室

■対面参加:事前申込要
お申込先:ditas-rsunit[at]jica.go.jp(JICA研究所研究支援班)
(* [at] の部分を@に修正してご使用ください)
※メールのタイトルを「5/22対面参加希望:国際開発学会第三回研究部会」として5月21日正午までお申し込みください。対面参加の定員は先着20人です。

■オンライン参加:事前申込不要
◆ Zoom参加情報 ◆
以下のリンクよりご参加ください。
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_GRQ5HNP6Tp-T4g8XTaTiGQ

◆ プログラム(予定)◆
報告者:日野博之氏(米デューク大学グローバル問題研究室客員研究員、元ケニア共和国首相府経済アドバイザー、元国際通貨基金アジア太平洋事務所長・アフリカ局上級審議役、編著書に、Ethnic Diversity and Economic Instability in Africa: Inter Disciplinary Perspectives, From Divided Pasts to Cohesive Futures: Reflections on Africa などがある)

(発表要旨)
本プレゼンテーションでは、アフリカ諸国が真に包摂的な成長を実現するためには、零細企業におけるインフォーマリティ(非公式性)をより深く理解し、その中に生産性向上に寄与しうる側面があることを把握し、それを強化することが不可欠であると論じる。
従来の開発経済学では、インフォーマル企業は政府規制や課税義務を遵守しないことによって定義され、生産性が低く、成長も見込めないとされてきた。これに対し本研究は、文化人類学の知見に基づき、多くのインフォーマル企業の経営者が、金銭的利益だけでなく、多様な活動への関与、社会的貢献、文化的価値の追求といった非金銭的な志向に動機づけられているという前提に立つ。
この仮説の妥当性を検証するため、ガーナ、ケニア、ナイジェリアにおいて大規模サーベイを実施し、得られたデータを用いて回帰分析を行った。その結果、零細企業の経営者は、少なくとも一部において、上記の非金銭的志向と整合的な運営形態(立地の選択、事業規模、雇用方針など)を採用していることが明らかとなった。さらに、企業の成長および生産性は、経営者のインフォーマル志向や運営形態の特定の側面と正の相関をもち、両者の整合性が高いほど、その向上が期待できることが示唆された。
最後に、従来の制度準拠を促す政策に代わり、インフォーマルな志向の生産的側面を育み、それと運営形態との相乗効果を高める具体的な政策を提示し、零細企業の成長と生産性の向上、さらには包摂的な経済成長を促す新たな戦略を提案する。

使用言語:日本語(資料は英語にて準備します)

ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

「開発途上国における働きかたの質に関する研究部会」事務局
africaasiamonozukuri[at]gmail.com(* [at] の部分を@に修正してご使用ください)

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