新刊案内:小林尚行著『グローバル・ヘルスと持続可能な社会―健康の課題からSDGsを考える』

『グローバル・ヘルスと持続可能な社会―健康の課題からSDGsを考える』
国際開発学会員の小林尚行と申します。
この度、拙著『グローバル・ヘルスと持続可能な社会―健康の課題からSDGsを考える』を明石書店より出版させて頂きましたのでご案内させて頂きます。
日本においては、欧米に較べグローバル・ヘルスに関する書籍は未だ数少ないのが現状となっております。そのような中、本書は、筆者のJICAでの過去の実務経験を踏まえ、グローバル・ヘルスや開発協力に関心をお持ちの学生や社会人の皆様に向けた入門書として執筆いたしました。
大学のテキストとしてご活用することも可能かと存じます。ご興味をお持ちの方々や学生の皆様にご紹介いただけましたら幸甚に存じます。
書誌情報
- 著者:小林尚行
- 出版社 : 明石書店
- https://www.akashi.co.jp/book/b659070.html
もくじ
はじめに
謝辞
第Ⅰ部 グローバルな視点で健康を考える
第1章 持続可能な社会と健康
1.身近なところから持続可能な社会を考える
2.先進国と開発途上国の存在
3.環境問題の顕在化と「持続可能な開発」の提唱
4.社会開発と環境の接点
5.SDGsについて
6.持続可能な社会における健康の位置づけ
7.まとめ
第2章 健康について
1.健康とは何か?
2.権利としての健康
3.日本と世界の健康
4.国毎に寿命が異なる理由
5.国境を越えた健康の問題
6.まとめ
第3章 人間の安全保障と健康――貧困と感染症がもたらす脅威と対応
1.人間の安全保障と健康
2.健康格差の原因:健康の社会的決定要因
3.新興感染症の脅威
4.社会関係資本と健康
5.プライマリー・ヘルス・ケアによる健康格差の是正に向けた取り組み
6.「連帯」による人間の安全保障の確保
7.まとめ
第4章 MDGsからSDGsにおける保健の取り組み
1.国際目標生成に至る背景
2.MDGsの健康に関する目標
3.SDGsの健康に関する目標
4.MDGsとSDGsの違い
5.まとめ
第5章 地球環境と健康の関係性
1.環境問題と健康
2.地域特定の環境問題から地球環境問題へ
3.環境問題と健康の「ネクサス」
4.環境問題への対応
5.まとめ
第6章 グローバル・ヘルスについて考える
1.「国際」から「グローバル」へ
2.「国際保健」から「グローバル・ヘルス」へ
3.グローバル・ヘルスと持続可能な社会
4.グローバル・ヘルスの課題
5.まとめ
第Ⅱ部 保健課題への対応
第7章 感染症とグローバル・ヘルス・セキュリティー
1.感染症の病原体
2.開発途上国における3大感染症への対応
3.感染症対策の危機
4.新興感染症の脅威
5.持続可能な社会に向けて:グローバル・ヘルス・セキュリティー
6.まとめ
第8章 リプロダクティブ・ヘルス/ライツと母子保健
1.人口問題とリプロダクティブ・ヘルス、リプロダクティブ・ライツ
2.リプロダクティブ・ヘルスとリプロダクティブ・ライツ
3.母子保健
4.人口抑制と母子保健
5.リプロダクティブ・ヘルスと母子保健に関するグローバルな取り組み
6.まとめ
第9章 非感染性疾患
1.非感染性疾患について
2.NCDsの危険因子
3.NCDsへの対応
4.環境・社会・経済と非感染性疾患
5.国際的な取り組み状況
6.まとめ
第10章 ユニバーサル・ヘルス・カバレッジとは何か?
1.保健財政とUHC
2.UHCの概念
3.日本のUHC
4.タイとメキシコのUHCに向けた取り組み
5.UHCの形態と効果的な政策
6.UHCに社会経済的なアプローチを含める必要性
7.UHCに向けてのグローバルな進捗状況
8.まとめ
第11章 日本の健康課題から世界へ――少子高齢化と介護制度
1.日本の少子高齢化の現状と課題
2.日本の公的介護制度
3.SDGsと高齢化の課題
4.日本から世界へ
5.まとめ
第Ⅲ部 保健セクターの取り組み
第12章 日本政府の取り組み――国内の取り組みと国際協力
1.日本国内におけるSDGsへの取り組み
2.日本の国際協力(政府開発援助)
第13章 グローバル・ヘルス・パートナーシップ
1.国際目標に掲げるパートナーシップ
2.グローバル・ヘルス・パートナーシップの成り立ち
3.グローバル・ヘルス・パートナーシップとはどのようなものか
4.グローバル・ヘルス・パートナーシップの課題
5.まとめ
あとがき
参考文献(書籍、学術論文、各種レポート等)
索引
本件にかんするお問い合わせ先
共栄大学 小林尚行
- n-kobayashi [at] kyoei.ac.jp(* [at] の部分を@に修正してご使用ください)