活動報告『ODA の歴史と未来』研究部会(2021年11月)

本研究会は日本の開発協力の歴史を学び、そこからよりよい未来を開拓するためのアイデアを様々な世代の研究者や実務家、学生が議論する場の提供を目的に設置された。初回会合では20名近くの参加者を得て、2020年11月15日に開催され、研究部会の方向性や体制について話し合いをした。

その結果、部会のウェブサイトの立ち上げ、「日本の開発協力の歴史」(東京大学出版会)の輪読と議論、日本のODAで足跡を残された先達に対するオーラルヒストリーなどを活動の柱とすることを決定した。

正式発足してから1月24日には第二回研究会を開催し、第一部ではメンバーである下村恭民会員(法政大学名誉教授)から新著『日本型開発協力の形成』(東京大学出版会、2020年)の主要な論点についてご報告いただき、参加者全員で議論した。

また第二部では峯陽一会員(同志社大学)、浜本篤史会員(早稲田大学)から、それぞれオーラルヒストリーの方法論について、これまでの経験を踏まえたご報告をいただいた。その後、

  • 第三回研究会:会の目的や問いの共有(2021年3月20日)
  • 第四回研究会:佐藤仁、高橋基樹、汪牧耘による研究報告(2021年5月30日)
  • 第五回研究会 :近江加奈子、大山貴稔による研究報告(2021年7月31日)
  • 第六回研究会 :黒田一雄、キム・ソヤンによる研究報告(2021年9月25日)

と会を重ね、随時、議論の概要を部会ウェブサイト() にアップデートしてきた。毎回、20名程度の参加者を国内外から得て、若手からシニアに至る幅広いメンバーが活発な議論を行っている。

またオンライン研究会とは別に、部会主導「オーラルヒストリー」を企画し、すでに下村恭民先生(法政大学名誉教授)、廣野良吉先生(成蹊大学名誉教授)、星野昌子先生へのインタビューを完了し、順次、テープ起こしを実施している。

『ODA の歴史と未来』研究部会
代表:佐藤仁(東京大学東洋文化研究所)