第35回・全国大会を終えて
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国際開発学会(JASID)第35回全国⼤会は、⼈間の安全保障学会(JAHSS)の第14回年次⼤会との合同大会として開催しました。
2学会での共催は5年ぶりで、2024年11⽉9⽇(⼟曜)・10⽇(⽇曜)に法政大学市ヶ谷キャンパス及びJICA緒⽅貞⼦平和開発研究所で開催しました。
2024年は能登半島地震で幕を開けました。気候変動の影響は留まるところを知らず、感染症のリスクもなくなったわけではありません。国内外を問わず、強制避難⺠は1億⼈を突破しました。暴⼒が蔓延して世界の政治的な緊張は⾼まっています。
⽇本の国際協⼒が 70 周年を迎えたこの年、私たちの安全は脅かされ、持続的な開発⽬標(SDGs)の達成が危惧されています。そこで大会のテーマを「ODA70周年記念イベント―不安定な時代のSDGsと人間の安全保障」とし、プレナリーセッションでは、不確実な時代において、国際協⼒や⼈間の安全保障の実践はいかに平和と繁栄の持続に貢献しうるのか、地球を俯瞰する視野から問題提起を⾏い、現代の世界を理解するための新たな視点を議論しました。
本共催⼤会では、⼀般⼝頭発表 81 件(オンライン3件含む)、企画セッション6件、ラウンドテーブル13件、ポスター発表31件の、合計131件が採択されました。2日間で451人にご参加頂き、そのうちJASIDのみの会員が282人、JAHSSのみの会員が34人、両方の学会の会員が20人、非会員が115人でした。非会員が多かったのはひとつの特徴だったと思います。
今期のJASID常任理事会は、大会のルーティンワークをJASIDの大会組織委員会が担うことで、開催校の実行委員会の負担を軽減し、開催校ならではのプレナリーセッションやエクスカーションに力を注いで頂くことを目標に掲げています。
本共催大会では、大会組織委員会が大会実行委員会を兼ね、オンラインでの情報発信、プログラム編成、それに法政大学セッションの運営を担いました。大会組織委員会の負担はかなり大きかった一方で、今期JASIDの目標に一歩近づけたともいえそうです。
第35回全国大会・実行委員会
委員長:松本悟(法政大学)
大会実行委員会
国際開発学会
- 松本悟(共同実⾏委員⻑/法政⼤学)
- 関⾕雄⼀ (東京⼤学)
- 池⾒真由 (札幌国際⼤学)
- ⼤⼭貴稔 (九州⼯業⼤学)
- 汪牧耘 (東京⼤学)
- 栗⽥匡相(関⻄学院⼤学)
⼈間の安全保障学会
- 武藤亜⼦ (共同実⾏委員⻑/JICA緒⽅貞⼦平和開発研究所)
- 内尾太⼀ (JAHSS事務局⻑/静岡⽂化芸術⼤学)
- 阪本拓⼈(東京⼤学)
- 中内政貴 (上智⼤学)
- 槌⾕恒孝(神奈川⼤学)
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