第36回全国大会セッション報告:ラウンドテーブル(A, B, C)
ラウンドテーブル
[A1]From informal to formal social protection: a long-term, sustainable program of assistance to the most vulnerable sectors of Philippine society.
- 日時:2025年11月29日 9:30 - 11:30
第1発表:From informal to formal social protection: a long-term, sustainable program of assistance to the most vulnerable sectors of Philippine society.
発表者
-
Leslie Advincula LOPEZ1, Hana Hirai2, Jessica Sandra Claudio1, Mark Anthony Abenir1 (1. Ateneo de Manila University, 2. Otemon Gakuin University)
[B2] Bridging Research and Practice in International Education Development: An International Comparative Study of Japan and South Korea
- 日時:2025年11月29日 12:40 - 14:40
第1発表:Bridging Research and Practice in International Education Development: An International Comparative Study of Japan and South Korea
発表者
-
Jun KAWAGUCHI1, Takayo Ogisu2, Noriyuki Hashimoto3, Masayasu Sakaguchi4, Yohei Sekiguchi6, LEE, Ki-Seok 5 (1.Keio University, 2. The University of Tokyo, 3. Yamanashi Prefectural University, 4. The University of Osaka, 5. Ministry of Foreing Aairs in KOREA, KAIDEC, 6. Kio University)
[B3] An International Comparative Study on Educational Innovation Using ICT: Potential, Risk, Disparity, and Inclusion
- 日時:2025年11月29日 14:55 - 16:55
第1発表:An International Comparative Study on Educational Innovation Using ICT: Potential, Risk, Disparity, and Inclusion
発表者
-
Kyoko TANIGUCHI1, Takayoshi Maki1, Nongluck Manowaluilou2, Foster Gondwe3, Kenzi Watanabe4, Jun Kawaguchi5(1. Hiroshima University, 2. Kasetsart University, 3. University of Malawi, 4. Fukuyama City University, 5. Keio University)
[C2] 国際協力に若者の活力を取り入れるために(その2):若手職員からの視座
- 日時:2025年11月29日 12:40 ー 14:40
- 聴講人数:30名
- 座長/企画責任者:山形辰史(立命館アジア太平洋大学)
- コメンテーター/討論者:原昌平 (JICA)、原田貴(外務省国際協力局政策課長)、河野敬子((一社)海外コンサルタンツ協会: ECFA)
第1発表:国際協力に若者の活力を取り入れるために:若手職員からの視座
How to Energize Youths into International Cooperation? Perspectives from Young Development Officials
発表者
- 岩谷允六有(JICA) / Makumo Iwatani (JICA)
コメント・応答など
- 自分は日本の四季が好きで、国際協力に従事する動機は、日本の四季を守るため、である。
- 国際協力は現在その枠組みが、スタートアップ企業の海外展開や大学生による国際協力、技能実習生に対する技術移転、外国人ルーツを持つ人々との関わり、ITを活用した技術移転のように広がっていることに留意したい。
- 国際協力を行う上での現代的困難として指摘したいのは「情報量が多すぎる」ということである。「情報」の中でも、昨今の「ホームタウン事業」批判のような「negativeな意見」は、たとえそれが少数であっても、強い印象を与え、大きなインパクトを持つことを指摘したい。
第2発表:国際協力に若者の活力を取り入れるために:若手職員からの視座
How to Energize Youths into International Cooperation? Perspectives from Young Development Officials
発表者
- 左近文子(JICA) / Fumiko Sakon (JICA)
コメント・応答など
- JICAで勤務する中で、先方政府との間で複雑な調整を通じて合意形成する際や、文化の違いを乗り越えて何かを達成する際に、やりがいを感じる。
- 仕事をしていて不安・不満として感じるのは、(1)日本のやり方が今後どの程度まで求められるのか、(2) ODAを通じた日本の貢献が国民に知られていないのではないか、(3) ワークライフバランス(業務過多・人生設計)、といった点である。
- 国際協力に若者の活力を取り入れるために提案したいのは、(a)広報における、若手向けコンテンツ(職員の一日密着、ODA裏側)の充実、(b)組織を超えた人事交流、Task Forceの形成、(c)不確実性への対処の際の、より柔軟な協力、である。
第3発表:国際協力に若者の活力を取り入れるために:若手職員からの視座
How to Energize Youths into International Cooperation? Perspectives from Young Development Officials
発表者
- 神武桜子(JICA) / Yoko Kotake (JICA)
コメント・応答など
- JICAでの国際協力のやり甲斐は、(1)一個人では不可能な場所・規模・貢献度の仕事ができること、(2)(自身がネパール地震復興の際に味わった)目に見える成果を確認できる場合があること、(3)(自身が実施したJICA Innovation Quest[ジャイクエ]のように)若手だけでフラットなチームを作り、JICA外のアクターも巻き込んで展開するような新機軸を実施する可能性があること、である。
- 一方課題としては、(a)途上国と日本のギャップが大きい(物理的距離、親や社会の関心事との懸隔、ITやAIで疑似体験ができるので、実体験の意義が薄れる)こと、(b)若手に立ちはだかる壁(かかわった事業が実を結ぶ前にジョブ・ローテーションがあるため成果が実感できない;稟議で多くの手・目が入ると、若手の書き起こした第一稿が跡形もなく改編される;キャリアと人生設計の不透明性、待遇)、が挙げられる。
- 提案したいのは、(i) 若者の“原体験”を増やす(半強制的に!就職前に越境経験をする機会を)、(ii) 成果が見える仕組み(前任の案件の現場、完成後に再訪できる等)、(iii) 越境と挑戦の推奨(若手には小さなテーマでも挑戦させる)、(iv) キャリア×ライフ可視化・支援、である。
第4発表:国際協力業界への若手目線での期待・懸念
Promises and Concerns on the International Cooperation Business from Viewpoints of a Young Consultant
発表者
- 末澤瑠里子(八千代エンジニヤリング株式会社)/ Ruriko Suezawa (Yachiyo Engineering Co., Ltd.)
コメント・応答など
- 若手建築エンジニアの視点で見ると、国際協力に関心はあっても、それを仕事にすることや継続することのハードルが高い。その理由は、(1)チーム作業のために調整業務が不可欠であるが、調整業務で消耗したり、技術的専門性研鑽の機会損失になるように思えてしまう、(2)海外出張が多いという業務形態が共働き・育休・子育てといった現代の主流な働き方との調整を困難にしている、(3)現地での長期移動、時差、治安、感染症など、身体的・精神的な負担が極めて大きい、といったことがらである。
- これらの「ハードル」を下げるための提案としては、(1)調整業務の重要性を認知し、キャリア形成に取り入れることができるよう、調整業務の専門性に関するガイドラインを策定する、(2) 業界内で、今抱えている等身大の悩みを共有できる意見交換の機会を設ける、(3)同様に、業界内で事故/事件/災害/犯罪/病気・怪我に関する実技研修・意見交換の場を設け、具体的な事例を周知することによって、若手が抱く不安を軽減する、といったことが挙げられる。
第5発表:国際協力に若者の活力を取り入れるために:若手職員からの視座
How to Energize Youths into International Cooperation? Perspectives from Young Development Officials
発表者
- 由佐泰子(世界食糧計画日本事務所)/ Taiko Yusa (World Food Programme: WFP)
コメント・応答など
- 国連の仕事はやり甲斐が大きい。具体的には、(1)政策立案から現場での実施まで、多種多様なことができる、(2)いろいろな考え方や生活をしている人と出会い、多くの国や地域で勤務出来て楽しくて、刺激的である、(3)多様なバックグラウンドを持つ人々と一つの目標に向かって仕事をする意義を感じる。
- 考慮すべき点としては以下のことが挙げられる。(a) 仕事と私生活のバランス、(b)仕事の種類や専門性、地域のバランス、(c)前向きな姿勢と、見切りをつける思い切りの良さ、(d)代替的選択肢[プランB]が常にあった方がいい、(e) 日本政府やJICA、NGOなどで違う経験を積むことも最終的には自分の成長に繋がる。
総括
- 若者が内向きになっている、と言われるが、内向きな若者と、海外に目を向ける若者に二分化されていると見た方がいいのではないか。後者のグループをどうやって「育て、守れるか」が重要である。
- 福利厚生の充実、制度の柔軟性の強化、チャレンジできる環境づくりなど具体的な対策や支援が必要。
- JICA、ODA、国際協力が国内で知られていないことに危機感を持って、様々な手段(ショート動画等)でもっと発信すべきだ、と強く感じた。
- 日本人の意識調査を見ると、ODAが「今ぐらいでいい」という層が過半数(55%)。一方、パスポート取得率は16%に下がっている。海外経験をする「出会い」をもっと作りたい。
- 辞める理由も大事だが、続ける理由も深掘りしていきたい。何が楽しいのか、どんな職場が魅力的なのか、などである。
- 開発コンサルタント業界は今も60代以上が意志決定をしているので、価値観の相違、世代間ギャップに切り込む必要がある。一方、開発系のStart-upは、20代中心の会社である。
- 本日の議論を、JICAの理事会でも報告してほしい。
「第36回全国大会」大会報告ページ
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