開催案内:総合人間学会、研究大会(5/31-6/1)のご案内(会員・一般)

総合人間学会、研究大会(5/31-6/1)のご案内
(大会テーマ):人と自然の未来 ―里山からの展望、失意と希望の30年をこえて―
(趣旨)
・・・かつての里山を維持してきた農林業や地域生活との関係性が失われ、里山地域の空洞化が進む一方で、里山の保全活動に関わろうとする担い手、人材の育成や継承が進んでいない。里山の外に目を向けても、気候変動などの環境問題への取り組みはいずれも十分とは言い難い。現状に対する危機意識、そこから生じる失意と憤りから、若い世代を中心に一部にはより過激な抗議活動に走るものもいれば、諦めから無関心になるものもいる。一時的に高まりを見せたメタバースや反出生主義への関心も、環境問題に対するニヒリズムが関わっていると解釈することもできるだろう。
大会シンポジウム(5/31)では、現状整理をふまえて批判的に分析する四名の登壇者に話題を提供していただき、会場の参加者とともに、里山を足がかりにしつつもそこに限定することなく、広く人間と自然の関係に希望を見出すための手がかりを改めて探ることを目指したい。(以下、詳細プログラム参照)
翌日の「大会フォーラムー里山の未来を拓く」(6/1)では、里山保全活動に関わる実践事例の報告と交流から、今後の活動展開について議論を深めます(以下、参照)。
◆第19回研究大会は2025年5月31日および6月1日に対面とオンライン併用(部分的)大会として開催されます。
【開催概要】
開催日:2025年5月31日(土)・6月1日(日)
会場:5月31日:明治大学生田キャンパス第一校舎6号館6-207教室(一部Zoom(オンライン))
6月1日:明治大学黒川農場本館2階教室(一部Zoom(オンライン))
参加費:会員の方・学生の方:2日間1,000円(一般会員・減額会員の区別はありません)
非会員・一般の方(学生を除く):1日間1,000円・2日間2,000円
【参加方法】
参加申込URL:https://peatix.com/event/4389140/view
事前に、上の参加申込URL(Peatix)からチケットをご購入下さい。
対面の方は当日受付でチケット画面または印刷したチケットをご提示下さい。
オンラインの方は、後日御案内するZoom URLからご参加下さい。
【シンポジウム】(5/31 13:30~)生田キャンパス第一校舎6号館6-207教室
テーマ:人と自然の未来―里山からの展望、失意と希望の30年をこえて
報告1「「環境の時代」とは何だったのか?――「生活」と「自治」への夢を振り返る」
上柿崇英(大阪公立大学現代システム科学研究科 准教授/環境哲学・現代人間学)
報告2「風土化としての里山論と内在的価値の再評(仮)
井上浩朗(武蔵野大学 非常勤講師/環境倫理学)
報告3「里山問題を考える環境社会学の方法論 ― 誰にとって何が問題なのか」
松村正治(NPO法人よこはま里山研究所(NORA) 理事長/環境社会学)
報告4「日本の環境倫理学における里山論と、都市の里山について」
吉永明弘(法政大学人間環境学部人間環境学科 教授/環境倫理学)
司会 熊坂元大(桜美林大学准教授/環境倫理学)
竹中信介(道徳科学研究所 研究員/比較文明学
【フォーラム】(6/1 13:30~)明治大学黒川農場本館2階教室
里山フォーラム ―里山の未来を拓く―
・吉武美保子(NPO法人よこはま里山研究所(NORA)、新治里山わを広げる会)
多摩・三浦丘陵群の里山保全活動
・山田晋(東京農業大学、図師小野路研究者連絡会)
図師小野路歴史環境保全地域における里山管理と研究活動
・小林健人(フュージョン長池、長池公園園長、八王子市都市公園指定管理者ひとまちみどり由木)
ニュータウンの中の自然の豊かな都市公園の里山の保全と活用
・田村薫(多摩グリーンボランティア森木会会長)
多摩市における里山保全活動のネットワークの意義
・岩﨑泰永(明治大学黒川農場)黒川農場の里山教育と里山管理
・コーディネーター 倉本 宣(明治大学農学部)
★詳細は学会HP参照。
http://synthetic-anthropology.org/?page_id=9
(問い合わせ・連絡):総合人間学事務局
桜美林大学LA学群、熊坂元大研究室(042-797-8138直通)
住所:東京都町田市常盤町3758
Email: contact[at]synthetic-anthropology.org
(* [at] の部分を@に修正してご使用ください)