開催案内:第16回ふくしま学(楽)会・第12回1F地域塾の開催案内 7月12日開催(会員・一般)

早稲田大学ふくしま浜通り未来創造リサーチセンターは、半年に1回、世代を越えて、分野を超えて、地域を越えて、多様な人々と福島の復興と廃炉を一緒に考える「対話の場」=「学びの場」として「ふくしま学(楽)会」を開催しています。
今回の第16回ふくしま学(楽)会は、第12回1F地域塾と協働で、「1F燃料デブリ取り出しを考える」をテーマに、7月12日(土)午後、福島県立ふたば未来学園・会場+オンラインで開催します。
昨秋から実施されている1F 2号機からの燃料デブリの試験取り出しにより、2024年11月7日に0.693グラム、2025年4月23日に0.187グラムの燃料デブリが取り出されました。約880トン(かなりの推計誤差がありうる)と推計されている1F 1号機、2号機、3号機の燃料デブリの全量取り出しに対し、試験取り出しされた燃料デブリの総量は0.88グラム(880トンの0.0001%)です。
今年度で第2期復興・創成期間が終わる福島復興の「完結」には、1F廃炉の「完了」が不可欠です。国・東電が「中長期ロードマップ」で示してきた2051年の「廃止措置終了」が極めて難しい状況を踏まえ、中間ステート(中間目標)の設定なども含めた、より現実的な1F廃炉政策への転換が必要です。同時に、より現実的な1F廃炉政策の効果的・効率的実施を可能とする1F廃炉ガバナンスへの転換も重要です。
現在の福島の復興と廃炉には、「中間貯蔵施設・除去土壌・県外最終処分の2045年問題」と「1F廃炉の終了2051年問題」という2つの大きな社会的難問が存在しています。
今回の第16回ふくしま学(楽)会・第12回1F地域塾では、「1F廃炉の終了2051年問題」を、1F燃料デブリの取り出しというテーマのもとに、世代を越えて、分野を超えて、地域を越えて、多くの皆さんと一緒に考えたいと思います。
第16回 ふくしま学(楽)会・第12回 1F地域塾 開催案内
「1F燃料デブリ取り出しを考える」
主催:早稲田大学ふくしま浜通り未来創造リサーチセンター
日時:2025年7月12日(土)13:00-18:00
会場:福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校(福島県広野町)・地域協働スペース+オンライン(傍聴のみ)
https://futabamiraigakuen-h.fcs.ed.jp/plugin/searchs/search/79/6#frame-6
連絡先:charlottelin7[at]toki.waseda.jp(* [at] の部分を@に修正してご使用ください)
参加申込みサイト:
https://forms.gle/mjZdo66bjXPCaon5A
プログラム:
司会:小磯匡大(1F廃炉の先研究会・副代表、1F地域塾・副塾頭、福島県立ふたば未来学園高校・教諭)
崎田裕子(1F廃炉の先研究会・副代表、1F地域塾・副塾頭、環境ジャーナリスト)
開会挨拶:13:00-13:20
遠藤 智(福島県広野町・町長)(予)
山本育男(福島県富岡町・町長)(予)
小野田弘士(早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科・研究科長、大学環境総合研究センター・所長)(予)
加藤篤史(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科・研究科長、大学アジア太平洋研究センター・所長)(予)
1. パネルデスカッション「1F燃料デブリ取り出しを考える」13:20-15:10
パネルの趣旨・目的:13:20-13:40
松岡俊二(1F廃炉の先研究会・代表、1F地域塾・塾頭、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科・教授)
パネルディスカション:13:40-15:10
佐々木一慧(福島県立ふたば未来学園・高校1年)
草野稜介(福島県立ふたば未来学園・高校2年)
新妻竹彦(漁師、福島県いわき市久之浜)
正岡秀章(原子力規制委員会・原子力規制庁・東京電力福島第一原子力発電所事故対策室・企画調査官(審査担当)・上席安全審査官)
溝上伸也(1F地域塾・運営委員、東京電力・廃炉推進カンパニー・燃料デブリ取り出しプログラム部・部長)
井上 正(1F廃炉の先研究会・副代表、1F地域塾・副塾頭、電力中央研究所・名誉研究アドバイザー)
森口祐一(1F廃炉の先研究会・副代表、1F地域塾・副塾頭、国立環境研究所・元理事)
(休憩:15:10-15:20)
2. 小グループによる「対話の場」:15:20-16:50
(休憩:16:50-17:00)
3. 全体会:17:00-17:50
閉会挨拶:17:50-18:00
以上