開催案内:7月4日(金)「バングラデシュにおけるソーラー灌漑ポンプの導入実態:中間報告」(会員・一般)

会員の皆様
会員の石坂貴美です。京都大学にて開催(オンライン併用)される「東南アジアの自然と農業研究会」についてお知らせいたします。
テーマ「バングラデシュにおけるソーラー灌漑ポンプの導入実態:中間報告」
話題提供者
藤田幸一(青山学院大学)・石坂貴美(静岡文化芸術大学)・ 杉江あい(京都大学)・加治佐敬(京都大学)
要旨
現地調査に基づく、バングラデシュで近年普及が進むソーラー灌漑ポンプ(SIP)の中間報告である。SIPは当初、ディーゼル浅管井戸(D-STW)を大幅に下回る水利料を実現したが、電動浅管井戸(E-STW)との競争で十分な灌漑面積を確保できず、水利料値上げを余儀なくされた。SIPを所有・運営する私企業やNGOの苦戦の主な原因は、運営に係る固定的人件費、灌漑の低需要期(雨季)の発電能力の未利用など高コスト構造である。SIPは莫大な初期投資を要し、高率補助金と譲許的貸付制度に支えられている。他方、E-STWにも電力補助金が投入され、地下パイプ網建設への補助金制度も存在する。再生可能エネルギーSIPのメリ ットも勘案しつつ、望ましい灌漑政策を考えていく必要があろう。
日時 7月4日(金)17:00~18:30の開催で、開催方法 対面・オンラインのハイブリッドで行われます。
問い合わせ先 および お申込み、詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.asia.asafas.kyoto-u.ac.jp/seana/
よろしくお願いいたします。
石坂貴美