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新刊案内:『変容するアジアの家族:シンガポール、台湾、ネパール、スリランカの現場から』

田村慶子・佐野麻由子編著,2022年,『変容するアジアの家族:シンガポール、台湾、ネパール、スリランカの現場から』明石書店.

本書の概要

本書は、(公財)アジア女性研究・交流フォーラム(KFAW)アジア研究者ネットワークに集った研究者による共同研究の成果として刊行されました。KFAWアジア研究者ネットワークは、北九州および近郊に在住するさまざまな分野の研究者や実務者が、アジア地域を中心とする研究・実践活動の成果を共有する場として2009年に結成されました。

本書では、シンガポール、台湾、ネパール、スリランカという4つの国と地域を事例として、政治的領域、経済的領域との関わりを視野に、家族形態、家族の機能、性別役割分業、家父長制に基づく家族の価値観など、多様な側面から家族の変容を分析しました。

これらの国・地域には面積も人口も小さいものの、程度の差こそあれ、(1)急激な少子化ないし少子高齢化、(2)拡大家族から核家族へという急激な世帯規模の縮小、(3)出稼ぎによる家族の離散や外国人ケア労働者によって支えられる家族機能というグローバル化のなかでの家族の変容を経験しているという共通項があります。

本書で取り上げられた事例には、少子高齢化や家族のケアだけでなく、同性婚、生殖医療、メリトクラシー、障害者家族のような、これまでアジアの家族についての議論で取り上げられることが少なかった切り口を含んでおり、今日的なアジアの家族の変容を示すものとなっております。是非お手にとってご覧ください。

目次

刊行のご挨拶
はじめに[田村慶子・佐野麻由子]

第1章 シンガポールの「疲弊する」家族と女性[田村慶子]
〈コラム1〉単なる補佐役ではなく運営の主体として――インドネシアのカカオ農園で働く女性たちから得た教訓

第2章 シンガポールの教育・子育てに関する政策と価値観――メリトクラシーとジェンダーの観点から[坂無淳]
〈コラム2〉娘の選択――結婚するか独身のままか

第3章 重い家庭の負担からの逃避――台湾の家族と女性[田村慶子]
〈コラム3〉台湾における外国人労働者と家族の変容
〈コラム4〉日本で働くフィリピン人女性家事労働者の(ディス)エンパワーメント

第4章 男児選好にみるネパールの家族の変容――階級別の分析からみえた経済発展下での個人化の兆し[佐野麻由子]
〈コラム5〉児童婚の根絶を

第5章 現代スリランカの家族の変容とジェンダー――障害者家族のケアの例から[古田弘子・鹿毛理恵]
〈コラム6〉パキスタンにおける児童婚・早婚

おわりに[田村慶子・佐野麻由子・織田由紀子]
著者紹介


本件にかんするお問い合わせ先

佐野麻由子(福岡県立大学)

  • sanomayu [at] fukuoka-pu.ac.jp(* [at] の部分を@に修正してご使用ください)

明石書店ウェブサイト
https://www.akashi.co.jp/book/b604363.html

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