開催案内「ベーシックインカム運動研究会」4月30日開催(会員・一般)
法政大学大原社会問題研究所の共同研究プロジェクトのベーシックインカム運動研究会のお知らせです。
ケイワンさんに、「できちゃったベーシックインカム」の代表例として、さまざまに言及されてきたイランについて、かなり突っ込んだお話をしていただきます。
ベーシックインカム運動研究会:第8回研究会
日時:
2024年4月30日(火曜)15時~17時
タイトル:
イランにおけるUBI制度の導入の社会的・政治的背景
報告者:
ケイワン・アブドリ(神奈川大学)
要旨:
イランは2010年の秋に補助金制度の抜本的な改革を行った。当時のマフムート・アフマディーネジャード大統領はこれを「経済手術」と呼び、全国民に一律で毎月一定額の資金を渡す「現金給付制度」を導入した。当時、外国ではイランが世界で初となるUBI制度の実施を開始という報道もあった。
アフマディーネジャード政権によるUBI導入の背景には1979年革命運動の社会的構成、その革命によって誕生したイスラーム共和国体制の社会的支持基盤、1980年代で8年間続いた対イラク戦争、その社会的支持層を引き留めるための価格補助制度の導入と拡充、この制度の非効率性とそれによる資源(特にエネルギー)の浪費と腐敗、政治エリート内部の権力競争の激化とバラマキ政策(経済ポピュリズム)の利用、財政問題の悪化、度々勃発する抗議社会運動、脆弱な行政能力など構造的要因や当時の政治および経済状況的要因が存在した。
前回の報告に引き続き、今回はUBI制度の導入と社会の様々な動き(投票行動、抗議行動やその他の集団行動)との関係性に着目し、政権(体制)側の制度導入の意図を紐解こうとする。
参加方法
参加申し込みの必要はありません。ZOOMで直接にご参加ください。
大原ベーシックインカム運動研究会
2024年4月30日 03:00 PM 大阪、札幌、東京
ミーティング ID 861 0597 3759
パスコード 679874
招待リンク
https://hosei-ac-jp.zoom.us/j/86105973759?pwd=NWI4dmUzenFFSTk2akVteGdKNGR5dz09
本件にかんするお問い合わせ先
岡野内正(法政大学)
- otadashi [at] hosei.ac.jp(* [at] の部分を@に修正してご使用ください)