新刊案内『インパクト評価–社会的インパクト評価のために 』

国際協力の世界でも話題のインパクト評価に関する新しい本が出版されました。

インパクト評価事例集(IDCJのサイトでご提供)に、あらたに「最終章:インパクト評価の起源・現在地点・そしてこれから」を書き下ろして追加しました。R.A.フィッシャーからはじまって、ノーベル経済学賞受賞者のアビジット・バナジーまで、そしてさらに近年の「再現性の問題」を含む最新の話題までを網羅した解説になります。

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本書の解説

『インパクト評価 社会的インパクト評価のために』

  • 著者:佐々木亮
  • 発行年:2023
  • 出版:RIO Institute/.

ESG投資、社会的インパクト投資、インパクト投資、SDGsなどの関連で注目を浴びる社会的インパクト評価。本書はインパクト評価とその応用とも言える社会的インパクト評価について解説します。

本書は以下の構成になっています。最初から読み進めることを想定していますが、必要な部分から読んでも差し支えないように配慮されています。

それぞれの事例や学術的な議論には出所である参考文献リストをすべて掲載しています。

それらの参考文献はすべて英語ですが、興味のある読者は直接入手して参照することが勧められます。

I.基本的な概念の解説(インパクト評価の5つの基本デザイン、インパクトの定義など)

II.5つの基本デザインの考え方と実例の解説
1. 事前・事後比較デザイン (Before-After)
2. 時系列デザイン (Interrupted Time-Series)
3. 一般指標デザイン (Generic Control)
4. マッチングデザイン (Matched control)
5. 実験デザイン(RCT)(Randomized controlled trial)

III.インパクト評価に関連する学術的な議論の紹介

IV.最終章:インパクト評価の起源・現在地点・そしてこれから

<著者紹介>

佐々木亮(博士)/Ryo SASAKI, Ph.D.

ウェスタンミシガン大学博士(評価学) ニューヨーク大学修士(公共・非営利組織のマネジメントと政策)マラウィ(井戸給水)、ミャンマー(初等教育)、ヨルダン(給水施設整備)、パレスチナ(初等教育)などの社会的インパクト評価やインパクト評価の経験が豊富。

日本評価学会 奨励賞(2007) 日本評価学会 功績賞(2023)

学術的な書籍としてページ数も明記して引用するために、通常の本(印刷製本した
定価のある物理的な本)として手元に置きたいというニーズに対応した次第です。

ご興味のある方はぜひお手に取っていただければと存じます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。


本件にかんするお問い合わせ先

国際開発センター(IDCJ) 評価部
主任研究員 佐々木亮

  • [at](* [at] の部分を@に修正してご使用ください)
  • 電話番号:03-6718-5932、
  • FAX番号:03-6718-0910.
  • 〒108-0075 東京都港区港南1-6-11 芝浦クリスタル品川12階.