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NL34巻1号 [2023.02]

学会誌編集委員会からのお知らせ(2023年2月)

学会誌編集委員会

31巻2号を発刊しました。今号では、古川光明先生(静岡県立大学)が中心となり「スポーツを通じた開発援助の可能性」を特集としてまとめられました。まだ研究の積み重ねが多い分野ではなく、今後の研究が期待される分野だと思います。今後の議論の発展に貢献するような充実した内容の特集になったのではないかと思います。

また、今号も多く書評を掲載することが出来ました。忙しい中で原稿を執筆いただいた先生方に感謝申し上げます。 今回は「討論」というカテゴリーの論考も掲載しました。こうした討論が日本における国際開発学の議論の発展につながっていくのではないかと考えたからです。 学会誌の編集にあたり多くの先生に査読にご協力いただきました。改めて査読にご協力いただいた先生方に御礼を申し上げます。 書評欄を充実させてきていますので、ぜひ対象になりそうな本を出版される方は編集部にお送りください。対象となるのは会員が主となって出版された書籍です。

目次は以下のとおりです。

特集論文

  • 「開発と平和のためのスポーツ(Sport for Development and Peace: SDP)」の変遷と課題
    岡田千あき
  • 紛争影響国における全国スポーツ大会の効果の持続性―南スーダン・「国民結束の日」を事例として―
    古川光明
  • カンボジア社会発展の過程におけるサッカーの現状と課題
    山平芳美
  • 「スポーツと開発」における体育授業研究アプローチの可能性 ―「ペルーに対する体育教師の能力開発支援」プロジェクトへの参画を通して
    齊藤一彦

一般投稿: 研究ノート

  • マレーシア留学における社会的ネットワークの外部資源としての役割 ―バングラデシュ人移民のホスト社会との関わり― 金子(藤本)聖子

書評

  • Hodzic ́, Saida, The Twilight of Cutting: African Activism and Life after NGOs
    林 愛美
  • 加藤丈太郎 著『日本の「非正規移民」―「不法性」はいかにつくられ、維持されるか』
    日下部尚徳
  • 日下部尚徳・本多倫彬・小林 周・髙橋亜友子 編著 『アジアからみるコロナと世界――我々は分断されたのか』
    大山貴稔 • 北野 収
  • 西川芳昭 編著『人新世の開発原論・農学原論―内発的発展とアグロエコロジー』
    勝俣 誠
  • 木山幸輔 著『人権の哲学―基底的価値の探究と現代世界』
    関谷雄一
  • Sato, Mine, Nobuo Sayanagi and Toru Yanagihara. empowerment Through Agency Enhancement: An Interdisciplinary Exploration
    佐藤 寛
  • 杉田映理・新本万里子 編 『月経の人類学―女子生徒の「生理」と開発支援―』
    佐藤 寛
  • 阿部和美 著『混迷するインドネシア・パプア分離独立運動―「平和の地」を求める闘いの行方』
    松井和久
  • D・P・アルドリッチ 著/飯塚明子・石田 祐 訳 『東日本大震災の教訓―復興におけるネットワークとガバナンスの意義』
    島田 剛

討論

  • 加藤宏氏論文「開発協力の歴史を研究する意義について ―開発協力実務者の立場からの考察―」へのコメント
    廣野良吉

第2回国際開発論文コンテスト

  • 第2回国際開発論文コンテスト 優秀論文
    松本 悟

(優秀論文)

  • 地震がカースト制度下の人々の幸福度に与える影響―ネパール農村の2時点パネルデータを用いて―
    橘 知里

学会誌編集委員会
委員長:島田剛(明治大学)

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