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NL36巻2号 [2025.08]

『グローバル化の中の足尾銅山開発の『光と影』』研究部会(2025年7月)

2025年5月10日、11日国際開発学会足尾研究部会を開催、会員など約15名が参加した。本研究部会は、グローバル化の中の足尾銅山開発の光と影を再考することを目的としている。

1日目は足尾銅山と田中正造の勉強会(於、宇都宮大学)を行い、宇都宮大学の重田、匂坂、髙橋が足尾銅山鉱毒被害、田中正造と小松裕資料の報告の後、宇都宮大学図書館と同国際学部多文化公共圏センター(CMPS)にある小松文庫を見学した。

2日目は渡良瀬川下流域の田中正造関連施設のフィールドワークを実施した。雨も心配されたが、2日目は好天に恵まれ、案内人の坂原辰男氏の引率で、参加者は田中正造の生家、終焉の地である雲竜寺、田中正造記念館、渡良瀬遊水地、谷中村遺跡など訪問し、佐野駅で解散した。

田中正造没後110年以上の時間が経過し、関連の市民団体の方々の高齢化が進んでいる。複合危機の時代の中で、足尾鉱毒問題と田中正造の足跡をどのように次の世代に残していくのかが大きな課題である。本研究会の次年度の計画は、2026年5月頃足尾町にて関係団体への聞き取り調査を行う予定である。


研究部会代表:重田康博(宇都宮大学)

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