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[RG25-2] アグロエコロジーと食農システム

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アグロエコロジーと食農システム

Transformation of Agrifood Systems by Agroecology

代表:池上 甲一(近畿大学 名誉教授)

副代表:牧田 りえ(学習院大学)

本研究部会は2021年~2024年度に活動してきた「倫理的食農システムと農村発展」の成果を継承しつつ、それをさらに発展させるためにアグロエコロジーによる食農システムの変革を課題として設定することとした。

アグロエコロジーとは、連帯経済やサーキュラーエコノミーなど10の要素からなるFAOの定義やアグロエコロジストの共通理解から分かるように、単に農業の技術的側面を表すものではない。長年アグロエコロジー研究に携わってきたグリースマンは、アグロエコロジーをフードシステムに⽣態学的、経済的、社会的な永続可能性をもたらすための科学、実践、社会運動の統合として位置づけている(グリースマン『アグロエコロジー』農文協、2023年参照)。

食農システムは農業と食を全体的に結び付けて把握しようとする。したがって、アグロエコロジーによるその変革とは生産、流通、消費はもとより、この過程における労働や分配、食農システムを成り立たせている制度、科学(ファンデルプルーフのいう「食の帝国」)までを射程に取り込むことになる。この点で、前身の研究部会が追究してきた貧困削減や環境保全に結びつく倫理的食農システムの構築と関連している。

本研究部会によって明らかになる主な成果は以下の3点である。

1.アグロエコロジー的食農システムへの変革の具体的実践と実現条件。

2.貧困削減を含む農村の総合的な発展に結びつく食農システムのあり方。

3.アグロエコロジー的食農システムにおける連帯経済の役割

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