『子どもの安全保障への開発アプローチ』研究部会(2023年11月)

研究部会概要

「人間の安全保障(human security)」の概念は、国家の安全保障を補完するものとして、人間一人ひとりの安全と安心に着目する。

そして、人びとの生存・生活・尊厳に対する脅威(threat)や危険(hazard)そのものを軽減(mitigation)するために保護をいかに進めるか、また人びとの強靭性(resilience)を高めて社会環境に適応(adaptation)できるようにエンパワーメント(empowerment)をいか進めるか、という視点から安全を捉え直した概念である。

「子どもの安全保障への開発アプローチ」研究部会では、「人間の安全保障」について、子どもに焦点を絞った「子どもの安全保障(human security of children)」の概念について議論し、研究部会メンバーのそれぞれの研究領域における事例研究を発表し、政策提言にもつながるような理論的な枠組みを構築することを目指して研究活動を進めてきた。

近年、国際開発の潮流となっている持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)は、「誰も置き去りにしない(Leave no one behind)」という原則のもと、人間の安全保障の概念と課題を共有している。

SDGsへの取組みにおいて、国際開発論と「人間の安全保障」研究は、近年より近接しつつある学問領域だと言える。

「子どもの安全保障」への開発アプローチの可能性を模索しながら、国際開発論のなかで「子ども」を位置づけようとする。

国際開発論でも「人間の安全保障」研究においても子どもに焦点を絞った研究は少なく、また様々な学問分野からの分野横断的な取組みが求められていることから、「子どもの安全保障への開発アプローチ」研究部会を運営することの意義が高い。

年に4回程度の研究会を開催し、そこでの研究成果に基づき、国際開発学会の全国大会および春季大会で個人発表、企画セッション、ラウンドテーブルを提案してきた。

しかし、2023年度については、十分な活動を実施することができなかった。

活動実績(2022年11月から2023年11月)

なし

『子どもの安全保障への開発アプローチ』研究部会
代表:勝間靖(早稲田大学)




『子どもの安全保障への開発アプローチ』研究部会(2023年5月)

「子どもの安全保障への開発アプローチ」研究部会では、「人間の安全保障」について子どもに焦点を絞った「子どもの安全保障」の概念について議論し、研究部会メンバーのそれぞれの研究領域における事例研究を発表し、政策提言にもつながるような理論的枠組みを構築することを目指して研究活動を進めている。

今年度は、隔月くらいのペースで、研究会を開催することを計画している。

『子どもの安全保障への開発アプローチ』研究部会
代表:勝間靖(早稲田大学)




『子どもの安全保障への開発アプローチ』研究部会(2023年2月)

2022年度活動報告

「子どもの安全保障への開発アプローチ」研究部会では、「人間の安全保障」について、子どもに焦点を絞った「子どもの安全保障」の概念について議論し、研究部会メンバーのそれぞれの研究領域における事例研究を発表し、政策提言にもつながるような理論的枠組みを構築することを目指して研究活動を進めている。


2023年度活動予定

今年度は、隔月くらいのペースで、研究会を開催することを計画している。

『子どもの安全保障への開発アプローチ』研究部会
代表:勝間靖(早稲田大学)




2022年度・活動報告『子どもの安全保障への開発アプローチ』研究部会(2022年11月)

「子どもの安全保障への開発アプローチ」研究部会では、「人間の安全保障」について、子どもに焦点を絞った「子どもの安全保障」の概念について議論し、研究部会メンバーのそれぞれの研究領域における事例研究を発表し、政策提言にもつながるような理論的枠組みを構築することを目指して研究活動を進めている。

すでに報告したとおり、2022年6月18日(土曜)9:30-11:30、第23回春季大会(福岡県立大学、オンライン)において、「子どもの安全保障〜障害のある子どもの保護とエンパワーメント」と題してラウンドテーブルを開催(オンライン)した。しかし、その後は、代表と副代表の異動があったことも一つの要因となり、研究会を実施できていない。

『子どもの安全保障への開発アプローチ』研究部会
代表:勝間靖(早稲田大学)




活動報告『子どもの安全保障への開発アプローチ』研究部会(2022年2月)

「子どもの安全保障への開発アプローチ」研究部会では、「人間の安全保障」について、子どもに焦点を絞った「子どもの安全保障」の概念について議論し、研究部会メンバーのそれぞれの研究領域における事例研究を発表し、政策提言にもつながるような理論的枠組みを構築することを目指して研究活動を進めている。

2021年11月21日(日曜)16:25-18:25、第32回全国大会の2日目に「子どもの安全保障〜日本において社会的に周縁化されやすい子どもたち」と題して、ラウンドテーブルを開催(オンライン)した。

まず、研究部会代表者である勝間靖会員(早稲田大学、国立国際医療研究センター)が、企画者として、これまでの研究部会での研究活動を説明し、事例研究を発表するうえでの共通の枠組みを提示した。

そして、中村安秀会員(日本WHO協会)が「生まれてくる子どもの安全保障〜日本における母子手帳の経験から」と題して、高柳妙子会員(早稲田大学)が「沖縄に住むムスリムの子どもたち」と題して発表した。

質疑応答と議論が活発におこなわれた。参加者は、20名ほどであった。

『子どもの安全保障への開発アプローチ』研究部会
代表:勝間靖(早稲田大学)




活動報告『子どもの安全保障への開発アプローチ』 研究部会(2021年11月)

「子どもの安全保障への開発アプローチ」研究部会では、「人間の安全保障」について、子どもに焦点を絞った「子どもの安全保障」の概念について議論し、研究部会メンバーのそれぞれの研究領域における事例研究を発表し、政策提言にもつながるような理論的枠組みを構築することを目指して研究活動を進めようとしている。

2021年10月17日(日曜)14:00-15:30、「子どもの安全保障〜日本において社会的に周縁化されやすい子どもたち」と題して研究会を(オンライン)開催した。

まず、研究部会代表者である勝間 靖会員(早稲田大学、国立国際医療研究センター)が、企画者として、事例研究を発表するうえでの共通の枠組みを提示した。そして、高柳 妙子会員(早稲田大学)が「沖縄に住むムスリムの子どもたち」と題して、中村 安秀会員(日本WHO協会)「生まれてくる子どもの安全保障〜日本における母子手帳の経験から」と題して発表した。質疑応答と議論が活発におこなわれた。

『子どもの安全保障への開発アプローチ』 研究部会
代表:勝間 靖(早稲田大学)




活動報告『子どもの安全保障への開発アプローチ』 研究部会(2021年8月)

「子どもの安全保障への開発アプローチ」研究部会では、「人間の安全保障」について、子どもに焦点を絞った「子どもの安全保障」の概念について議論し、研究部会メンバーのそれぞれの研究領域における事例研究を発表し、政策提言にもつながるような理論的枠組みを構築することを目指して研究活動を進めようとしている。

2021年6月12日に文教大学でオンライン開催された第22回春季大会では、ラウンドテーブルB5「子どもの安全保障〜南アジアの脆弱な子どもへの開発アプローチ」を企画した。

まず、研究部会代表者である勝間靖会員(早稲田大学)が、企画者として、事例研究を発表するうえでの共通の枠組みを提示した。そして、小野道子会員(東京大学大学院)がパキスタンに住むベンガリー移民の子どもたち」と題して、田中志歩会員(広島大学大学院)が「バングラデシュに住む少数民族の子どもたち」と題して、新井和雄会員(国際ロータリー)が「自然災害と子どもの安全保障〜ネパールで自然災害を経験した子どもたち」と題して発表した。

『子どもの安全保障への開発アプローチ』 研究部会代表:勝間 靖(早稲田大学)




[RG21-2] 子どもの安全保障への開発アプローチ

Development Approach to Human Security of Children

主査:勝間 靖(早稲田大学)

「人間の安全保障(human security)」の概念は、国家の安全保障を補完するものとして、人間一人ひとりの安全と安心に着目する。そして、人びとの生存・生活・尊厳に対する脅威(threat)や危険(hazard)そのものを軽減(mitigation)するためにいかに保護を進めるか、また人びとの強靭性(resilience)を高めて社会環境に適応(adaptation)できるようにいかにエンパワーメント(empowerment)を進めるか、という視点から安全を捉え直した概念である。

「子どもの安全保障への開発アプローチ」研究部会では、「人間の安全保障」について、子どもに焦点を絞った「子どもの安全保障(human security of children)」の概念について議論し、研究部会メンバーのそれぞれの研究領域における事例研究を発表し、政策提言にもつながるような理論的な枠組みを構築することを目指して研究活動を進める。

近年、国際開発の潮流となっている持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)は、「誰も置き去りにしない(Leave no one behind)」という原則のもと、人間の安全保障の概念と課題を共有している。SDGs への取組みにおいて、国際開発論と「人間の安全保障」研究は、近年より近接しつつある学問領域だと言える。「子どもの安全保障」への開発アプローチの可能性を模索しながら、国際開発論のなかで「子ども」を位置づけようとする。国際開発論でも「人間の安全保障」研究においても子どもに焦点を絞った研究は少なく、また様々な学問分野からの分野横断的な取組みが求められていることから、「子どもの安全保障への開発アプローチ」研究部会を運営することの意義が高い。

年に4回程度の研究会を開催し、そこでの研究成果に基づき、国際開発学会の全国大会および春季大会で個人発表、企画セッション、ラウンドテーブルを提案する。さらに、研究会や大会での発表をもとに研究部会参加メンバーが論文を執筆していく。そして、ある程度、論文が集まった段階で、「子どもの安全保障」に関する研究を総括して、書籍として刊行する。そのことにより、研究成果を広く一般の方々にも還元していく。

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