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新刊案内:『その土地に雨音は踊る――カナダ先住民運動の予示する社会』

3月に刊行された自著『その土地に雨音は踊る——カナダ先住民運動の予示する社会』について、本学会員にご関心重なる方々もおられるかと考え、ご案内させていただきます。
https://www.nakanishiya.co.jp/book/b10160754.html
鈴木赳生著、ナカニシヤ出版、2,970円(税込)

本書は、カナダにおける先住民主体の運動・思想に関する調査研究を核として、その成果を「資本-国家に抗する社会をいかにつくれるか」という古典的かつ現代的な問いにつなげて書いたものです。開発との関係では、北米内陸から無数に走るパイプライン開発に反対して直接行動を行う、ウェツーウェテンという先住民主体の社会運動を描写しています。先住民は必ずしも開発全般に反対しているわけではありませんが、土地を荒らす過剰な開発に抗して、土地に根ざした別様の社会を築こうと奮闘しています。
こうした対抗的な運動やそれと連なる思想に光を当てる本書は、ポスト開発論やブエン・ビビールのような、開発・経済成長一辺倒ではない社会の構築を目指す思潮・運動と連なるものです。そのような関心を持つ方々はもちろん、社会学・人類学・政治理論・批判地理学・環境思想など、多様な角度から読める開かれた本になっていると思いますので、手に取っていただければとても嬉しいです。

まえがき
第一章 〈資本-国家〉に抗する社会の構築
第二章 もう一つのカナダ――先住民側からとらえ返す資本-国家
第三章 構成的権力を争う先住民運動
第四章 「思いだせない昔から」――伝統の批判的再生
第五章 多者が織りなす土地という社会――「犠牲区域」を生活の場に
あとがき――終章に代えて

問い合わせ先:鈴木赳生
sayuki.tko11[at]gmail.com
(* [at] の部分を@に修正してご使用ください)

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