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研究部会

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[RG22-1] アフリカ・アジアにおけるものづくり

Study Group on Manufacturing in Africa and Asia

代表:高橋基樹(京都大学)

この研究では、アフリカ・アジアなど所得の低い開発途上国において、人びとがどのように広義のものづくりに関わり、技能を身につけ、それを活かし、さらに暮らしを織りなしているかに注目し、労働研究・教育研究などの理論的な背景を踏まえつつ、できる限り現実の事例に即して考えていくことを目的とする。

従来、特に日本の学術研究においては、アフリカをはじめとする開発途上国の製造業などにおける、人びとの働き(労働)、彼ら・彼女らの暮らし、彼らを取り巻く環境には十分な関心が払われてこなかった。

しかし、アジアばかりでなくアフリカにおいても製造業部門は、小規模なものを含めれば、しっかりと社会に根付いており、むしろアフリカの都市ではインフォーマル・零細なものづくりが製品供給・雇用・技能の開発と普及/継承に欠かせない役割を果たしている。

そして、アグロインダストリーなどを含む広義の製造業部門の発展は、一次産品依存を脱却し、より持続的で広汎な雇用を創出し、技術・知識や経済機会を進展させるために不可欠であり、アフリカでもほのかな工業化の兆しが見えている。

他方でワークライフバランスが広く社会的な問題となっている今日、改めて人びとのものづくりや労働の現状に目を向けることは重要である。

本研究部会は、こうした問題意識にたって、会員が集い、熱心に論ずる場としたい。

成果は、新たに構築するHPを通じて、その都度公開するとともに、学会大会のセッションを開き、また書籍・論文などの刊行を目指す。

それを通じて国際開発研究の視野を大きく広げることに貢献したい。

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