【参加募集】「リープフロッグの経済学:イノベーションは嫌われる!?!」学術研究者による非研究者へのナレッジ共有プロジェクト

社会連携委員会は、学会と社会、特に民間の方々との連携を促進することを目的に、「学術研究者による非研究者へのナレッジ共有プロジェクト」を運営しております。

第2回目のイベントについて以下のとおりご案内いたします。ぜひご関心のある非会員の方へもご案内ください。また、今後、本シリーズにご登壇頂ける会員の方も募集しております。

国際開発学会は、民間企業をはじめとする学会員以外の一般の方々向けにセミナーを開催します。途上国開発の研究から派生した、課題解決の方法など途上国開発以外の事業にも応用可能な知見を提供することを目的としたものです。

今回は立命館アジア太平洋大学の山形辰史教授をゲストスピーカーにお招きし、「リープフロッグの経済学:イノベーションは嫌われる!?!」をテーマにお話いただきます。

リープフロッグ(leapfrog)は、後発の企業が技術革新で先発企業を跳び越える現象として、最近メディアでも取り上げられています。後発のカエルが先発のカエルを跳び越える、というわけです。

例えば電気自動車については後発のテスラが大躍進しています。国と国との比較においても、仮想通貨や携帯電話間送金といった新技術は先進国よりも新興国(仮想通貨はコスタリカ、携帯電話間送金はケニア)で先に採用されるようです。かつてシュンペーターは「技術革新を主導するのは独占資本」と考えて、先発企業(や国)が技術革新のリーダーになると解釈していたのですが、その説は間違っていたのでしょうか?

最近の学説には「先発企業やそれらと結 びついた既得権益享受層は、技術革新を嫌うのが普通だ」という点に着目するものがあります。この学説によれば、先発企業は技術革新をためらっているうちに後発企業に跳び越されてしまうことになります。このセミナーでは、現代社会で誰が技術革新を担うのか、そして継続的な技術革新を推進するためにはどのような経済制度や経営体制であるべきなのかを考えます。

セミナーの前半でゲストスピーカーからお話頂き、後半で質疑応答および参加者の皆様とのディスカッションを予定しております。

参加資格は問いませんので、上記の内容にご関心のある方はぜひご参加ください。セミナー後にはオンラインでの懇親会を予定しておりますので、ぜひネットワーキングにご活用ください。


開催案内

  • ゲストスピーカー:山形辰史 氏(立命館アジア太平洋大学 アジア太平洋学部 教授)
    米国University of Rochesterより博士号(経済学)取得。日本貿易振興機構アジア経済研究所を経て現職。前・国際開発学会会長。著書に紀谷昌彦・山形辰史『私たちが国際協力する理由:人道と国益の向こう側』日本評論社、2019年;黒崎卓・山形辰史『開発経済学貧困削減へのアプローチ(増補改訂版)』日本評論社、2017年など。
  • 主催:国際開発学会 社会連携委員会
  • 日時:2021年9月30日(木曜) 20:00-21:00 ※その後、参加任意の懇親会
  • 会場:Zoom (申込者にリンクをご案内します)
  • 参加費:無料

お申込み

以下のフォームからお申し込みください。
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お問い合わせ先

社会連携委員 真鍋希代嗣
[at] (* [at] の部分を@に修正してご使用ください)




【参加募集】関西支部研究会

関西支部では下記の研究会をZoomで開催します。ご参加を希望される方は関西支部事務局までご連絡ください。Zoomアドレスをご共有させていただきます。ふるってご参加ください。

開催日時

第153回研究会

  • 日時:9月7日(火曜)17:00-19:00
  • 発表テーマ:Education in Emergency Strategy and Response in Sudan
  • 発表者:Ms. Marie Kunimatsu, Education Officer, UNICEF Sudan
  • 討論者:Dr. Asayo Ohba, Associate Professor, Teikyo University
  • 言語:English

第154回研究会

  • 日時:9月14日(火曜)17:00-19:00
  • 発表テーマ:Education in Myanmar under the COVID-19 and Military Coup
  • 発表者:Dr. Natsuho Yoshida, Assistant Professor, Takasaki City University of Economics
  • 討論者:Ms. Thet Mon Myat Myint Thu, Lecturer, Yangon University of Education
  • 言語:English

第155回研究会

  • 日時:9月23日(木曜)9:00-11:00(午前中に開催します)
  • 発表テーマ:World Bank Support under Covid-19 in Latin America
  • 発表者:Dr. Marcelo Becerra, Senior Economist, World Bank
  • 討論者:Mr. Danilo Leite, Former Director, Ministry of Education, Brazil
  • 言語:English

第156回研究会

  • 日時:9月30日(木曜)17:00-19:00
  • 発表テーマ:Prospects and Challenges of Japanese FDI in Bangladesh
  • 発表者:Dr. Abdullah Al Mamun, Assistant Professor, University of Dhaka
  • 討論者:Dr. Shiro Nakata, Senior Economist, World Bank
  • 言語:English

お問い合わせ先

JASID関西支部事務局
E-mail:  [at] (* [at] の部分を@に修正してご使用ください)




第3回SRID懇談会「3D(Diplomacy, Development, and Defense)による国際協力の可能性」

今年度第3回目のSRID懇談会(Zoom開催・無料)には、JICAガバナンス・平和構築部平和構築副室長として、開発(Development)の現場で活躍されている山下望氏をお迎えします。

山下氏は、外務省(Diplomacy)と防衛省(Defense)に出向経験を持たれており、日本ではまだあまり馴染みの無い3Dについて、その実務経験者としての生の声をお聞きします。 政治経済学者のフランシス・フクヤマが冷戦の終結をもって「歴史が終焉した」と論じてから30年になりますが、世界は、複数の対テロ局地戦争を経験するものの、自由民主主義体制を中心とした秩序が続きました。

しかし、2017年、米政府が中国・ロシアを「戦略的競争者」と位置づけ、「国際社会は大国間競争に回帰している」との認識を示しており、再び「歴史」が動き始めたようです。この大国間競争下では、(コロナ禍も相まって)これまで日本が立脚してきた自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった価値観が挑戦を受けています。

そして、東シナ海、南シナ海、台湾海峡などの情勢は風雲急を告げており、日本の安全保障を取り巻く不確実性が高まっています。 日本の国益を実現するための国際協力の両輪は、非軍事のODAと、PKOや災害派遣等の自衛隊の海外展開能力と言われています。

しかし、世界に目を向けると、感染症対策を含む大規模災害対応、法執行等の法の支配の貫徹に向けた取組、テロ対策、サイバーセキュリティ対策、平和構築を含む国づくり支援などの国際協力の現場では、民生アクターと軍の役割分担の境界線がなくなってきています。つまり、3D(Diplomacy, Development, and Defense)の連携に向けた取組が進んできています。

本懇談会では、山下氏に、3Dそれぞれの実務に携わったことで見えてきた、外交と開発と防衛の一層の連携の可能性について、JICAでの現職を一旦離れた個人の立場で、考察頂きます。そして、大国間競争時代に日本の安全保障と国際協力を両立させる方策について、参加者と共に議論を進めていきます。

参加希望の方は下記URL申込書フォームにてお申し込みください。参加申込はSRID会員(有料会員)優先で受け付け、残る定員の枠内で先着順に非会員の申込を受け付けます。同一人からの複数回申込はお控え下さい。

  • 「申込書フォーム」

概要

  • 日時:2021年9月21日(火曜)19:00~21:00 (10分前より入室可能) 19:00-20:10: 登壇者によるプレゼン 20:10-21:00: 質疑応答
  • 会場:Zoom (参加者にはZoomのURLをメールします)
  • 定員:100名
  • 参加費:無料
  • テーマ:3D(Diplomacy, Development, and Defense)による国際協力の可能性
  • 講師:山下望 氏
  • 講師略歴:独立行政法人国際協力機構(JICA)ガバナンス・平和構築部平和構築室副室長。神戸大学国際文化学部卒、タフツ大学フレッチャー法律外交大学院修了。2001年にJICA入構。これまで緊急援助、防災、PPP、鉄道、海上保安に関する技術協力及び円借款業務を担当。また、2009年から国際連合日本政府代表部一等書記官(出向)、2017年から防衛省防衛政策局国際政策課能力構築支援室先任部員(出向)をそれぞれ3年間務め、2020年10月から現職。

お問い合わせ先

  • SRID代表幹事:小林文彦(fkobayashi167 [a] )※アットマーク部分を変更してご使用ください。

国際開発研究者協会(SRID: Society of Researchers for International Development)は、国際開発問題にたずさわり、あるいは研究において情熱を傾けている人が、相互の親睦をはかり、たがいに開発研究者として創造力あふれた活動をするために、励まし、協力し、啓発しあうことを目的として、1974年に設立された任意団体です。ホームページは です。

SRIDでは新規会員を募集しています。興味のある方は「入会のお誘い」を チェックしてください。

  • 「入会のお誘い」