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新刊案内:『南の認識論——不在の社会学と正義』ご案内

ボアヴェントゥーラ・デ・ソウザ・サントス著『南の認識論——不在の社会学と正義』が刊行されましたので、ご案内させていただきます。
https://www.h-up.com/products/isbn978-4-588-60384-6
北野収訳・松下冽解題、法政大学出版局、512ページ、6,490円(税込)、2026年6月13日刊行

地球上でもっとも長い植民地支配を経験した地域(ラテンアメリカ)で興隆をみた批判開発学の膨大な業績は、アルトルーロ・エスコバル以外は日本ではほとんど紹介されていません。本書の著者であるボアヴェントゥーラ・デ・ソウザ・サントス(Boaventura de Sousa Santos)は、ポルトガル出身でブラジルを中心とするラ米を主な活動の場としてきた法社会学者です。版元の内容紹介が示すように、本書は次のような問題意識に貫かれています。「グローバルな認知的正義がなければグローバルな社会正義は存在しない。私たちの認知の深淵を分かつ境界線により、グローバルサウスは見えないもの、あるいは存在しないものとして 排除されてきた。異文化間の対話と翻訳にもとづく知識のエコロジーによってヨーロッパ中心主義的な認識論に抗い、〔知識のエコロジーと異文化間翻訳を通じて〕現実の不正義に介入するための闘争の書」。サントスは、こうした認識論的植民地主義への批判を通じて、エスコバルら後進のプルーリバース=多元世界論やデコロニアル論へと至る道筋を切り拓いてきました。本書は、その思想的核心を示す代表作といえます。

序文
善き生き方/ブエン・ビビールのためのマニフェスト
知識人/活動家のためのマニフェスト
序章 西洋中心主義的な政治的想像力と批判理論を分離する
Ⅰ部 外延的近代性と従属的西洋
1章 ヌエストラ・アメリカ
2章 もう一人の新しい天使
3章 オクシデンタリスト的でない西洋は存在するか
Ⅱ部 南の認識論に向けて
4章 深淵性思考を越えて
5章 盲目の認識論と向き合う
6章 怠惰な理性を批判する
7章 知識のエコロジー
8章 異文化間の翻訳
終章
解題(松下冽)
訳者あとがき(北野収)

本件に関する問い合わせ先(北野収)
shukitano1[at]dokkyo.ac.jp
(* [at] の部分を@に修正してご使用ください)

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