新刊案内:『日本の優位性が通用しないという戦略ー地域の文化を考えた競争優位ー』ご案内
国際開発学会員の皆様
『日本の優位性が通用しないという戦略一地域の文化を考えた競争優位一』
平素よりお世話になっております。会員の喜田徹生(株式会社フジタ)です。
標題の書籍を2026年5月に刊行いたしましたので、ご案内いたします。
https://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-27583-3.jsp
本書は、企業の海外戦略について、架空の日本企業が新規事業として不動産開発事業を実施するならば、どのような検討するべきかという視点でケーススタディをしています。新規事業を、海外進出の検討、パートナーシップの構築、事業戦略の立案、マーケティング、そして組織の5つの段階に分けて、それぞれにおいてギャップをキーワードにして対策を解説しました。
成長が著しい東南アジアでは、現地企業の実力やローカルスタッフの能力が向上しているため、日本企業や日本人の優位性がどこまで通用するのかが疑問となっています。そこで本書では、事業の各段階において優位性が発揮できる対策を提案しています。
本書の特徴は、開発途上国で多国籍企業が陥りがちな経営上の問題に対して、開発経済学の視点を加味している点です。
海外での日本企業(多国籍企業)の活動に興味がある大学院生、研究者の参考になれば幸甚です。
Ⅰ 日本と開発途上国のギャップ
東南アジアの生産性を考える(GDP一人あたり)
東南アジアの所得を考える(GNI一人あたり)
タイとベトナムを比較する(中所得国)
東南アジアの発展を考える(東アジアの奇跡)
中所得国の発展を考える(中所得国の罠)
タイとベトナムの成長を考える(PPM 分析)
ベトナムの政治体制を考える(社会主義国)
ベトナムの住宅事業を考える(住宅政策)
II 企業間のギャップ
他社の力を利用する(戦略的提携)
事業主体をつくる(ジョイントベンチャー)
パートナー企業を調査する(デューデリジェンス)
お互い補完し合う(強みと弱み)
役割を明確にする(役割と責任)
実施可能性を検討する(フィージビリティ・スタディ)
資金調達を考える(ファイナンス)
戦略を具体化する(合契約書)
事業会社を設立する(合弁会社)
日本企業と現地企業のギャップ
Ⅲ 戦略のギャップ
経営資源に注目する(リソース・ベースト・ビュー)
生産プロセスから考える(バリューチェーン分析)
内部環境の強みを知る(VRIO フレームワーク)
外部環境を知る(マーケティングリサーチ)
業界の構造を知る(SCP モデル)
外部環境のリスクを知る(脅威)
外部環境のチャンスを知る(機会)
外部と内部を同時に見る(SWOT分析)
他社に負けない武器を作る(競争優位)
合弁会社と競合他社のギャップ
Ⅳ マーケティングのギャップ
高品質を販売する(製品差別化戦略)
嗜好を把握していない(認知の違い)
開発途上国の嗜好を理解する(後発性の利益)
顧客の認知を変える(設計変更)
販売システムを見直す(階層エージェント)
販売を確実にする(エージェント教育)
販売組織を内製化する(前方垂直統合)
販売情報を発信する(デジタルマーケティング)
購入を決定する(インセンティブ)
日本の顧客とベトナムの顧客のギャップ
V 組織マネジメントのギャップ
約束を守らない(裏切り)
価値の低いものを選択する(逆選択)
約束を反故にする(誠実さ)
スタッフのスペックが低い(モラル・ハザード)
社員を育てる(終身雇用)
実力相応のスタッフを雇用する(即戦力)
能力と給与に差がある(所得格差)
スマートフォンで情報を入手する(情報のギャップ)
日本人と現地スタッフのギャップ
VI 最後に
まとめ
ベトナム人の能力
日本人の価値
日本の優位性
問い合わせ先:
喜田徹生(kidatetsubkk[at]gmail.com)
(* [at] の部分を@に修正してご使用ください)
