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NL35巻2号 [2024.08]

第25回春季大会:総括

総括

国際開発学会第25回春季大会は、2024年6月15日(土曜)に宇都宮大学を会場に対面(一部オンライン)にて開催し、16日(日曜)には、エクスカーションを実施しました。大会のテーマは「地域発!国際協力と共創の実践 グローバル・グローカルな人材育成」です。宇都宮大学では、教育・研究・地域貢献を有機的に活かした国内外における国際協力や共創にかかわるグローバル・グローカル人材育成を実践しており、学生や地域の方のご参加のもと、プレナリーでその一部をご紹介しました。

本大会では、口頭発表44件(オンライン4件含む)、ラウンドテーブル6件、企画セッション4件(ブックトーク含む)、ポスター発表25件の、合計79 件が採択され、当日は口頭発表43件(オンライン4件含む)、ラウンドテーブル6件、企画セッション4件(ブックトーク含む)、ポスター発表22件の、合計75件が発表されました。参加者は合計270名に達しました。当日は、実行委員会に加えて20名の学生アルバイト・スタッフが運営実施に尽力し、学生ボランティア15名、プレナリー登壇学生も含めると、総勢45名の学生が大会に関わりました。

エクスカージョンでは、「公害の原点」ともいえる足尾銅山と、日本初の完全新設LRTを訪問し、栃木県の歴史と現状から開発について考える機会を設けました。栃木県北西部ある日光市足尾町にある足尾銅山では、国際開発を議論するにあたり伝えるべき日本の経験である公害について学びました。宇都宮LRT(次世代型路面電車システム)は、永年の構想検討と大規模な工事を経て2023年に開業しました。

本大会は、会長からも「ワクワク」する大会にしてほしいという使命を頂いていました。ある参加学部学生からは、発表会場で熱のこもった議論が交わされ、研究で「ワクワク」することを理解した、と嬉しい言葉をもらいました。また懇親会でもアフリカの太鼓も加わり、参加されたみなさまから「ワクワク」されたと声をかけて頂き、会長からも「大成功ですね!」と評価頂きました。

これは、ひとえに、運営・発表・参加されたみなさまとのシナジーの結果であり、心から感謝申し上げます。さらに、今後とも本学会が、よりよい社会を視野に、国際開発並びにその研究にかかわる楽しさを、ベテランも若手も、研究者も実務者も、さまざまな障害をお持ちの方を含む多様な方々が共有できる場になり続けることを祈っています。


大会実行委員長

  • 阪本公美子(宇都宮大学)
事務局長(全体調整)
  • 藤井広重(宇都宮大学)
  • 飯塚明子(宇都宮大学)
実行委員
  • Arjon Sugit(宇都宮大学国際学部)
  • 重田康博(宇都宮大学国際学部)
  • 松尾昌樹(宇都宮大学国際学部)
  • 高橋若菜(宇都宮大学国際学部)
  • 栗原俊輔(宇都宮大学国際学部)
  • 丸山剛史(宇都宮大学共同教育学部)
  • 大森玲子(宇都宮大学地域デザイン科学部)
学生実行委員
  • 匂坂宏枝(宇都宮大学国際学研究科)
  • 福原玲於茄(宇都宮大学地域創生科学研究科)
  • 菊地翔(宇都宮大学地域創生科学研究科)
  • Frimpong Andrew Charles(宇都宮大学地域創生科学研究科)
  • Polgahagedara Don Pubudu Sanjeewa(宇都宮大学地域創生科学研究科)

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