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NL37巻2号 [2026.08]

『開発におけるジェンダー分析』研究部会 活動報告(2026年8月)

開発におけるジェンダー分析

開発におけるジェンダー分析

Gender Analysis in Development
  • 代表者:甲斐田 きよみ(文京学院大学)
  • 副代表:本間 まり子(早稲田大学)

(2025年10月~2026年7月)

「開発におけるジェンダー分析」研究部会は、2023年度から3年間活動した「ジェンダーと開発」研究部会の後継に位置づけられます。本研究部会は、開発実務と研究をつなぐ場として活動しています。ジェンダー分析手法の実務上の有効性に関心を持つ実務者と、現場の状況を十分に反映した分析のあり方を模索する研究者が協働し、国際協力の現場に資するジェンダー分析手法の検証を進めています。

具体的には、メンバーが実際に実施した開発プロジェクトや現地調査を事例に、どのようにジェンダー分析が可能か、実務家のメンバーと研究者のメンバーの双方の視点から検証することを目的としています。

主な活動は、月例の研究会の開催及び開発学会大会での企画セッション/ラウンドテーブルの開催です。3年間の成果としては、学会での企画セッションに加えて、研究部会メンバーによる論文集の刊行も目指しています

2025年10月より活動を開始し、報告期間となる2025年10月から2026年7月までの成果は、3年間の活動方針や計画の確認と、月例の研究会(第2木曜日にZoom開催)を通じたメンバーからの研究報告に関する議論です。月例の研究会では、毎回2名の参加者が、自身の研究や活動に関連する内容のジェンダー分析という視点から報告し、参加者間の質疑応答や議論をおこなっています。月例研究会の参加者は12~15人程度で、発表者、司会者、記録者を順番に担当し、質疑応答を含めた記録を残しています。

定例研究会の開催と並行して、外部講師の招聘や公開型での研究会の開催もしています。
2026年6月の月例研究会では、国際機関(ADB)の専門家にご参加いただき、JICA職員でもあるメンバーとのセッションという形で、開発機関のジェンダー主流化のアプローチについての研究会を開催しました。

2026年7月2日には、関西大学文学部の多賀太教授を外部講師として招聘し、「男性学・男性性研究の視点と方法―暴力・ケア・教育を中心に―」というタイトルでの公開研究会をオンラインで開催しました。非常に関心が高いテーマであり、研究部会員以外を含めて40名ほどの参加がありました。今後も、招聘講師による公開型での講演も計画しています。

さらに、2026年11月の全国大会では、研究部会の主催による企画セッションもしくはラウンドテーブルの開催を予定しています。

このように、大会での活動や外部講師の招聘、公開型研究会の開催を通じて多様な意見交換の機会を設けるとともに、メンバー間での継続的な議論を深めながら、研究の発展を目指していきます。

2026年度の研究会のテーマ(1年次、2025年10月~2026年7月迄の実績)

2025年10月17日
  • 3年間の活動方針と計画の検討
  • 報告①:地域循環共生圏事業を事例としたジェンダー分析の可能性(日本)
2025年11月20日(全国大会の練習を兼ねて)

報告①:ジェンダー研修と世帯内意思決定過程への女性の参加(ザンビア)
報告②:地域循環共生圏事業のジェンダー主流化の可能性(日本)

2025年12月11日
  • 今後の活動に関する話し合い
2026年1月8日
  • 報告①:SOGIESC調査分析の事例紹介(パキスタンにおけるJICA事業)
2026年2月12日
  • 報告①:ストリート状況下にあった女性へのNGO支援(フィリピン)
  • 報告②:ジャーナリストのジェンダー視点からの分析(バングラデシュ)
2026年3月17日
  • 報告①:ジェンダー研修のジェンダー分析:GALS を事例とした研修内容のジェンダー分析(複数国)
  • 報告②:著書紹介「迫る危機・選択する力:バングラデシュのマイクロファイナンスを通じた女性のエンパワメント再考(春風社)」
2026年4月9日
  • 報告①:人類史規模の植民地化不正義について(中東・アフリカ)
  • 報告②:「LGBTQ+ evaluation」の現在位置(アメリカ)
2026年5月14日
  • 報告①:Menstrual Friendly Public Toilet (MFPT)のモニタリングツールについて(複数国)
  • 報告②:農村調査についての経過報告(ベトナム)
2026年6月11日
  • JICAとADBのジェンダー主流化アプローチ
2026年7月9日
  • 報告①:和平プロセス(2015年~)のジェンダー分析(ミャンマー)
  • 報告②:社会的連帯経済におけるジェンダー分析

以上


『開発におけるジェンダー分析』研究部会
代表:甲斐田 きよみ(文京学院大学)

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